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2020 第54回スーパーボウル「ジャージの勝敗予想とラマー・ハント BOWL」

2020 第54回スーパーボウル「ジャージの勝敗予想とラマー・ハント BOWL」

スーパーボウル本番で両チームが着用するジャージが決定した。
ホワイトジャージの魔法も不確かになり、春日の呪いも弱まりつつある今日だけど、ジャージの色だけで勝敗予想をしてみよう。

チーフスはレッド&ホワイト

https://twitter.com/Chiefs/status/1219709506604560384

選択権のあったチーフスが選んだのは、レッド&ホワイト。
過去に2度出場したことのある彼らは、この組み合わせでは無敗だ。
たとえホワイトジャージと一勝一敗だとしても、負けていないことには変わりがない。
もっといえば、彼らはスーパーボウルで負けたことがない。
いやいや、記念すべき第1回目にきっちりパッカーズに負けているだろうって?
あれは、スーパーボウルと名付けられる前のチャンピオンシップの話だ。
スーパーボウルと名付けられて以降は、1度だけの出場とはいえ勝率100%。
バイキングスに最初の呪いをかけている。

チーフスのオーナーがスーパーボウルの生みの親

LAMAR HUNT
“It’s called the Super Bowl because of Lamar Hunt” – Eric Stonestreet

情報源: NFL 100 | NFL.com

そもそも、スーパーボウルと名付けたのは、チーフスのオーナーでありAFLの創業者であったラマー・ハントであるのは有名な話だ。
子供たちのおもちゃであるスーパーボールから発想したというエピソードと、スーパーというイージーなネーミングは、あらためて考えるとどうなのよ?とは感じるものも、そのあとの浸透度合いと普遍性を考えると先見の明があったと言わざるをえない。
石油王となり、NFLに対抗するリーグを立ち上げ、レベニューシェアという画期的な手法を作り上げた。
そもそも彼が、AFLという別リーグを立ち上げなければ、スーパーボウルというチャンピオンシップも生まれることはなかった。
もうちょっとスケールの小さな優勝決定戦止まりだっただろう。
NFLはAFLと合併しなければ、ラマー・ハントという人物がいなければ、今日の隆盛はなかったのかもしれないね。
そんな彼は、NFL100年の歴史の中で偉大なゲームチェンジャーの一人にあげられている。
とてつもなく優秀で、とてつもないエネルギーを秘めた人物なのだろうが、ご本人は、とてもチャーミングな笑顔をしておられる。

49ersはホワイト&ゴールド

ホワイトジャージを着ることになった49ersは、ホワイトパンツを選ばず、ゴールドのパンツを選んだ。
それは、彼らにとって無敗の組み合わせだからだ。
チーフスに遅れること16回目にして初めてスーパーボウルに出場した彼らだが、以後は勝ち続け、ディケードも手中にした。
過去6度の出場で5勝1敗。
そのうちホワイト&ゴールドの組み合わせでは、2戦負けなし。
彼らにとって縁起がいいのは間違いないが、前回、敗戦を喫したスカーレットも、それまでは負けなしだった。
だとしたら、今回のホワイトでも一敗を喫するのかもしれない…

ラマー・ハント BOWL

いや、チーフスよりの無理くりな結論であるのは否めない。
ラマー・ハントの、あの屈託のない笑顔に、僕はやられているのだ。
慣しによって、今回のボウルゲームに名前をつけるなら、「ラマー・ハント BOWL」と名付けたい。
以前、チーフスがスーパーボウルで勝ったとは言っても、それはAFLの代表としてNFLの代表を破ったということだ。
リーグが統合されて以降スーパーボウルに出場することが果たせなかった彼らは、いまだNFLのチャンピオンにはなったことがない。
それが果たせたならば、ラマー・ハントが一体どれほどの笑顔を見せてくれるだろうかと思うと楽しみで仕方ない。。
もう叶わぬことではあるけれど…

積年の思いを託すものとして、チーム設立以来不変のチーフスのジャージ以上のものはないだろう。

両チームに所属した我らがジョー・クール・モンタナは、誰よりもいち早く観客モードですっかりお楽しみのご様子だ。
絶対外れることのない勝者の予想、いや、予言付きで。

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