最高の舞台であるからこそ、失意と落胆も大きくなるSuper Bowl 。
NFLは、そのハートブレイクな瞬間TOP 10を公開した。
https://www.youtube.com/watch?v=jJB6r-1X4Mo
僕的には、たったワンプレイで、文字通りスタジアムを天国と地獄に区分けしてしまった2015年のSuper Bowlが第1位。
日本人でなければ、四文字言葉と長い呪文を吐き続けたであろうアノ瞬間だ。
第1位はWide Right
しかし、それを上回るものとしてランクされたのが、あのWide Right。
4年連続でAFCチャンピオンになったという功績よりも、4年連続でSuper Bowlで負けたことの印象ばかり強くなってしまったバッファロー・ビルズの悪夢の始まりの瞬間だ。
もっとも、瞬間にかかわらず、最もハートブレイクな人たちを選出するのならば、4年もの長きにわたってココロをえぐられ続けた彼ら以外にはいないだろうが…
コチラから見ればハートブレイクな瞬間も、アチラから見れば劇的な勝利となる瞬間。
最後の最後には、スポットライトは片側にしか当たらない。
しかし影だとしても、その姿は僕らの記憶にしっかりと刻まれて忘れられることはない。
最後のロデオは?
Super Bowl 50が特別なものになったのは、節目の50回記念大会とあわせて、ペイトン・マニングの最後の試合になるからだ。
ここで、どんな姿を晒そうが、彼自身のこれまで成し遂げたものは、一切揺るがないだろう。
そう、弟イーライの言う通り。
イーライ、「兄の功績は1試合の結果に左右されない」
ペイトン(左)とイーライのマニング兄弟。Jonathan Bachman/AP Images for National Football League 【画像クリックで拡大】 ニューヨーク・ジャイアンツのクォーターバック(QB)イーライ・マニングが、第50回スーパーボウルに出場する兄のQBペイトン・マニング(デンバー・ブロンコス)への思いを語っている。 …
しかし、だからこそ、彼にとってのハートブレイクな瞬間は見たくない。
以前、みんながジョン・エルウェイのハッピーエンドを願ったスーパーボウルがあったように。
今年、ハートブレイクは必要ない。
必要なのは大団円というやつだ。
そうしたものに、セカイはしばらく遠ざかっているのだから…