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Super Bowl 50 「保安官 vs スーパーマン」

いよいよとなったSuper Bowl 50の予告編風トレイラーをNFLが公開中。
今度の対決は、正真正銘のNo.1対決だ!

No.1同士の対決

ともにカンファレンスで、第1位シードのチームであり、それぞれがオフェンスとディフェンスでリーグ1位の成績を誇る。
第50回という記念大会にふさわしい、正真正銘のNo.1同士の対決となった。
2年前のSuper Bowlでは、オフェンス1位だったデンバー・ブロンコスが、今年はディフェンスで第1位。
あの時は、ディフェンス1位のシアトル・シーホークスとの対戦となったが、立場の違う今回には、違うシナリオが用意されているのだろうか?
そして、今回は、全体1位でドラフトされたQB同士の対決でもある。

保安官 vs スーパーマン

これまで築き上げた自らの遺産に傷一つ付けず、最後のロデオを乗り切ろうとする保安官。
それがペイトン・マニングであり、対決するスーパーマンは、キャム・ニュートンである。
まだ、何も手に入れていないスーパーマンは、自らそれを築いている最中なのだ。
この二人の対決は、一つの時代の節目であることは間違いない。
それは、単純にポケットパッサー vs モバイルQBの対決ともくくれない。

フィールドの中にオフェンスコーディネーターが立っているとも評される、単なるパサーとは言い切れないペイトン・マニング。
父親が名選手であるというプレッシャーを物ともせず、それ以上の選手に成長した。
築き上げた結果は、21世紀が始まってからこっちの時代を代表する選手であり、苦しみながらも最後のロデオを手繰り寄せる星も持っている。

一方で、キャム・ニュートンは、幾多のモバイルQBが現れては消えていく中で、パサーとしても成長し続けている。
そして多くのモバイルQBが怪我に苦しむ中、甚だ頑丈だ。
スクランブルやオプションにとどまらず、OLのリードブロッカー付きQBスイープなんかを多用しているのにだ。
彼には、昔、圧倒的な力を誇っていた頃の日大フェニックスのQBのイメージがある。
OLと同等かそれ以上の体躯で、ガンガン走り、ガンガン当たられても飄々とロングパスを放り投げる。
そんな日大フェニックスを、プロフェッサー武田建は、「12人でフットボールをやってるようなもんだ」とため息を漏らしていた。
通常、ランプレイではハンドオフするだけで、その存在が消えてしまうQBがボールキャリアで生きるなら、プラスワンされるからだが…
そんなオフェンスは、ただ足が速いだけでは引っ張ることができない。
スーパーマンは、めったに現れない。
だから、彼も不世出の選手として、この先、王朝を築いていくのだろう。

第50回という記念大会で、時代を代表する二人の星を持つものがぶつかり合う。
向こう何年かは、お目にかかれない対戦だ。
厳しい顔でチームを引っ張る保安官と、笑顔でチームに溶け込むスーパーマン。
それぞれの王朝にとって、どのような幕切れが用意されているのだろうか…

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