もはやテレビ東京の看板どころか深夜ドラマの金字塔となった孤独のグルメは、シーズン9に突入!
その向こうを張って始まったひねくれ女のボッチ飯。
二番煎じと思いきや、なんとこれこそが、本当の孤独なグルメだった。
ひねくれ女のボッチ飯
人づきあいが苦手で友達もおらず、なんとなく日々を過ごす、ひねくれ女の川本つぐみ(飯豊まりえ)は、「ホワイトホース」という名のインスタグラムのアカウントに出会う。顔も名前もわからないが、よくある料理なのに妙に魅力的な食事の写真と、自分と似ている理不尽な境遇が綴られた投稿に魅力を感じ、「ホワイトホース」を自分の「白馬の王子様」だと信じる。王子と同じものを食べるために、ボッチ飯をするつぐみは、それが日々の楽しみになっていく。王子もまた、つぐみから来る唯一の「いいね」が楽しみになり…。
情報源: 第1話|ストーリー|ひねくれ女のボッチ飯|主演 飯豊まりえ|テレビ東京
ゴロウ・イノガシラは孤独ではない
ゴローさんは孤独ではない。
だから、飯を食う時くらいと孤独な時間を作り上げている。
ひとりで商いをしているとはいえ、よさそうな顧客を豊富に抱え、旧来からの人間関係も大事にしている。
彼らと良好な関係を築いているのは、そこから湧いてくる顧客の紹介の連鎖からも見てとれる。
しかも、シーズン9に至る旅路の中で、喧嘩なんて荒事に首を突っ込むのをやめ、なにより煙草もやめている。
社会の中で立派に生きてる大人のオトコなのだ。
だから、彼はメシを食うところを探しながら、孤独になれる時間を探している。
ボッチなつぐみ
つぐみは、そんな時間をわざわざ探しにいくまでもない。
今現在、孤独なのだ。
口を聞く機会といえば、バイト先のコンビニに限られる。
店長や他のバイトとの弾まない会話や最低限の接客が、コミュニケーションと呼べるのか…
そんなソーシャルではない人間の常としてSNSにつながっていく。
たまたまInstagramのオススメに上がった、たいしてメジャーでもないアカウントの投稿に動かされる。
彼女はメシを食いながら、つながっていることを感じたいのかも知れない…
いまだに煙草も吸っている、社会の中で立派に生き損ねたオトコの僕としては、つぐみに共感を覚えてしまう。
情報源: 7月1日(木)から地上波放送スタート!ポスタービジュアルも解禁!|最新情報|ひねくれ女のボッチ飯|主演 飯豊まりえ|テレビ東京
Boy Meets Girl的な?
さて、綴られていくエピソードの根底にBoy Meets Girl的な恋愛サムシングは潜んでいるんだろうか?
「ホワイトホース」というアカウント名でインスタグラムに食事の写真を投稿する男、白石一馬(柄本時生)。
その長いポエムに、彼の拗らせぶりもよくわかる。
しかし、そんな投稿をいつの間にか「安定の長さ」と心待ちにしているつぐみ。
フォロワー数が少ないからこそ、ひとつのいいね!に反応してしまうホワイトホース。
いいね!をいつも押してくれるつぐみの存在が、彼も気になり始めたようだ。
彼と彼女がリアルに出会う日が、いつかやってくるのだろうか?
ひねくれ女と拗らせ男のファーストコンタクトがあるとすれば、それは片時も目を話せない緊迫感あふれるものになるだろうね…