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iPhone Xの無償修理プログラムでApple Storeに突撃

史上最高のiPhone Xの使い心地に水を差すディスプレイの不具合が無償修理の対象だったのは、不幸中の幸いだった。
しかし、喜んでばかりもいられない。
なにせ、ミシュランの三つ星よりも予約の取りにくいApple Storeに突撃しなければならないのだから。

無償修理の対象は

iPhone X ディスプレイモジュールのコンポーネントに故障可能性があり、それによって一部の iPhone X のディスプレイにタッチに関する問題が起きる場合があることが判明しました。対象となるデバイスには以下のような症状が見られることがあります。

  • ディスプレイ (またはディスプレイの一部) がタッチにまったく反応しないか、反応したり反応しなかったりする。
  • タッチしていないのにディスプレイが反応する。

情報源: タッチの問題に対する iPhone X ディスプレイモジュール交換プログラム – Apple サポート

Appleが例示しているのは上記の通り。
僕の場合は、ディスプレイの向かって右端に反応しない部分があった。
顕著だったのは、英語キーボードの「p」だけ反応しなくなったこと。
キーボードを左寄せすると打つことができたので、どうにもならないこともなかったけれど。

気づいたのはiOS 12がリリースされてアップデートした直後のこと。
てっきりiOSのバグだと思っていたけれど、誰も騒ぎ出さないので、どうやら僕の持っているハードウェア固有の故障だとあきらめていた。
そりゃ、思い当たるフシはいくつもあるし…
いつか修理に行かなきゃとウダウダしていた僕に、今回の発表は良質のムチ。
まだムチのしびれが体に残るうちにと重い腰をあげてみた。

Apple Storeに突撃

iPhoneの修理が億劫になるのは、待ち時間が長い、いや見えないことだ。
Apple Storeが満杯な時にお世話になっていたいくつかのサービスプロバイダは、どんどん閉じていく。
余談だが、全くバックアップを取っていない壊れたiPhoneの写真を全て復元しろと高圧的に逆ギレしている客の姿を見かけたことがある。
そんなことができるのは魔法使いだけだし、魔法使いを雇えるほどには収益は上がらないのだろう。
iPhoneの広がりは、そうした話が通じない人種をたくさん抱えることになる。
そうしてMacの頃から話が通じる人たちと商売をしていたサービスプロバイダは、言葉のわからない異民族の襲撃を受け、線引きをして撤退することを選んだのだろう。

ともあれ、Apple Storeに行くのなら、以前の経験上、予約は不可欠だ!
と思っていたが、どこをどう見たって予約できそうなスペースがない。
このまま忙しい12月を迎えるのもイヤだし、せっかく上がった重い腰が沈んでしまうのももっとイヤだ。
こうなったら、Go for Broke!
日本人の最終手段、突撃するしかない。

平日朝イチに決行

突撃場所に選んだのは、一番なじみのあるApple 渋谷。

朝イチに突撃すればなんとかなるんじゃないの?
もしかして予約してるお客さんが寝坊することもあるかもしれないし。
月曜日の朝イチならスカスカのはずだ。
なんて手前勝手な計算を積み上げて、月曜日の朝イチ突撃開始!

開店時間の10分前に一番乗りで到着し、サクッと対応してもらってスムーズに終了!なんて青写真は一気に崩れ落ちた。
到着時間は予定通りだったが、もう数人の行列ができていた。
あ!これは時間がかかるかもとあきらめて、大人しく列に並ぶことにした。
しかし、開店前でも、もうスタッフは受付作業を始めていた。
店内には入れないものの、行列の横で用件を聞き、アノ仕事で頑張るiPadにパタパタ入力して行く。
僕の後ろにも行列ができ、十数人になったころお店がオープン。
促さられるままエレベーターで3FのGenius Barに直行。
そこからの待ち時間はゼロだった!
さっきiPadに入力された情報に基づいて割り振られたGenius達が、自分の担当顧客にわらわらと歩き出して行く。

さすがApple帝国。
少人数の突撃程度ではビクともしない対応力を持ち合わせてる。

本体交換ではなくディスプレイモジュール交換

僕も担当のGeniusに症状を伝え、無償修理プログラムの対象ではないかと確認した。
Geniusによれば、その可能性は高いけれど、開けてみるまで断定はできない。
開けてみて他に故障箇所があれば、有償の修理に切り替わると告げられた。
今回は、本体交換ではなくディスプレイモジュールの交換になるので、その作業時間が発生する。
90分後以降の受け取りになる引換証を渡され、受け取り時に本人確認書類が必要であることと、有償の可能性を再度念押しされた。

結果から言うと、僕の修理は無償の対象だったので、無事に1円も払うことなく修理が完了した。
さらに、本体交換ではなかったおかげで、あの面倒な復元作業もやる必要がなかった。

90分の待ち時間なんて渋谷のど真ん中であっという間に過ぎて行く。
しかも、MacBook Airの発表された後のApple Storeにあって、それが苦になるはずがない。
こうして僕の無謀な突撃は、Apple 渋谷の深いふところによって成就することとなった。
今度は、前向きな用件とそれを支える分厚い財布とともに、突撃してみたいもんだ。
もっとも爆死しない程度には、理性を働かせなければならないが…

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