どこか懐かしさを感じる緊迫感と非情な幕切れがインプレッシブだった前作。
その続編が制作されると聞いて楽しみにしていた。
そうして公開された松坂桃李演じる日岡のビジュアルは、想像を超えるインパクト!
柚月裕子による小説を『日本で一番悪い奴ら』などの白石和彌監督が映画化した続編で、前作から3年後の物語をオリジナルストーリーで描く犯罪ドラマ。
情報源: 孤狼の血 LEVEL2 (2021)|シネマトゥデイ
ビジュアルに映る松坂桃李演じる日岡は、『蜜蜂と遠雷』(2019)や『あの頃。』(2021)など、これまでの出演作からはイメージできない、ワイルドで、鬼気迫る風貌でこちらを見つめます。そしてこの表情からは、これまで誰も見たことのない松坂桃李がこの映画で描かれていることを想起させます。また「こいつは刑事か、死神か?」というコピーからは、前作でその片鱗を見せた日岡自身が“警察”という社会の中のルールに則った存在から一線を画した存在であることを示唆しています。前作では広島大学出身の優等生刑事であった日岡が、このような風貌に至るまでに、一体何があったのか?本編に期待が高まるティザーとなっています。そして、「その先に、『最悪』がいる。」というコピー、サングラスに映る“悪魔の男”・上林(演:鈴木 亮平)の存在も日岡を待ち受ける物語に期待を抱かせます。
映画『孤狼の血 LEVER2』が描く、正義をえぐる衝撃の物語にご期待下さい。
情報源: 『孤狼の血 LEVEL2』 ティザービジュアル解禁‼ | 東映[映画]
覚醒した若い孤狼
誰しもが、いや自分ですら毛並みの良い警察犬だと思っていた広島大学出のエリート日岡巡査が、自らの孤狼の血を覚醒させる。
役所広司演じるガミさんは結果的に、最も素養のあるものにOJTを施していたことになる。
そして覚醒した若い孤狼は、師匠ですら思い付かなかったであろう非情な幕の下ろし方を完遂する。
そんな物語だった前作から3年。
まだまだ若いが、しかし若いからこその飲み込みの早さで、もうすっかりとその世界に染まっているであろうことが一目でわかるビジュアル。
ガミさんが健在だったら思わず叫んでいたことだろう。
「広大!わりゃあ、なにがあったんじゃ!」
自他ともに覚醒した孤狼であることを認知された日岡がどのように呉の街を治め、どのような厄介ごとにまきこまれていくのか。
「こいつは刑事か、死神か?」というコピーには、前作を観た僕は驚かされることはなかった。
だって彼は、あんな衝撃的な結末を実行した男なのだから…