Movie & TV / テレビ東京
コタキ兄弟と四苦八苦「六、世間縛苦」

「コタキ兄弟と四苦八苦」と生き地獄

天国があることを実感したことはない。
しかし、地獄があることだけは実感している。
タワマンという現代の魔窟で繰り広げられる物語は、僕らが普段さんざん苦しめられている生き地獄について語られる。
そう、「世間縛苦」という苦しみだ。

世間縛苦

俗世間の価値観に縛られる苦しみ

ドラマのために、仏教の八苦に足されたオリジナルの「苦」のひとつだ。

※注1:「四苦」は生・老・病・死の四つの苦しみ。「八苦」は、四苦に愛別離苦(愛するものと別れる苦しみ)・怨憎会苦(憎むものと出会う苦しみ)・求不得苦(求めても得られない苦しみ)・五陰盛苦(心身の苦痛)。ドラマは全12話のため、オリジナルの”苦”を4つ足して「12苦」としている。

情報源: 脚本に行き詰った時は…!? 野木亜紀子×宮藤官九郎が明かす人気作の貴重な裏話:コタキ兄弟と四苦八苦|ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京

コタキ兄弟の邂逅

人目をはばからず自由であろうと生きてきた二路(ジロー)と、人目をはばかり後ろ指を刺されないようにと生きてきた一路(イチロー)とは、今では同じ境遇だ。
エターナル無職と、期限の定まっていない休職中という呼び名の違いはあるが、無職という現状に1ミリも違いはない。
かたや自由を突き詰めてきたからこそ不自由の壁にぶち当たり、もう片方は自由という状態もわからず、ただただ不安定さに馴染めずにいる。
彼らをそうさせる源は、世間の価値観だ。
世間とは、セカイではない。
身のまわりの俗人達が連なっている状況に過ぎない。
そして、彼らがFacebookであげるようなしたり顔のあるべき論が、銀行業のようなものを生業にしながら一切の疑問を感じないような輩の薄っぺらい比較論が、自由に生きようとする人を阻害する。
そんなものに直面し、はじめてコタキ兄弟のココロは邂逅する。

「1ミクロンでも良く思われようとする見てくれだけの貧しいココロ」

そんな俗な輩が連なる世間というものに、もうすっかり背中を向けて二人で笑い飛ばせるのは、タワマンからくすねてきたいいワインのせいばかりではないはずだ。

レンタル兄弟おやじ、初めてのソロ活動! 二路(滝藤賢一)はタワーマンションで開催されるホームパーティのゲストとしてレンタルされることに。ワインやごちそう、セレブたちからのもてなしに浮かれる二路だったが天国も束の間、そこへ現れたのは、離婚を言い渡された別居中の妻・有花(中村優子)だった! 一方、一路(古舘寛治)の元に現れた依頼人・ハナ(川島鈴遥)は、高校生の女の子! 子供が苦手な一路は接し方に戸惑うが……? ソロ活動は地獄絵図! 兄弟おやじ、修羅場の結末は!? [期間限定無料配信] テレビ東京にて毎週金曜深夜0時12分より放送中!

情報源: コタキ兄弟と四苦八苦|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」- 無料で動画見放題

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