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MLB「フィールド・オブ・ドリームス」の公式戦は出来の良すぎる続編だった

この世に天国があるとすれば、それはアイオワなのかも知れない。
フィールド・オブ・ドリームスでのMLB公式戦は、あの映画の出来のいい続編だった。
帯のように途切れない車の大行列がやってきたあとは、こんなふうに物語が続いていたはずだ。

それをつくったから、彼らはやって来た。
しかし、やって来たのはゴーストではなく、本気モードのバリバリの現役メジャーリーガーたちだった。

Is this heaven?

試合に先駆けて、初めて球場にあらわれたケヴィン・コスナーの姿が印象的だった。
彼は、小さくワォ!と呟くと黙り込んでしまった。

情報源: Field of Dreams Game Photos: White Sox walk-off against Yankees

公式戦というベストな選択

年に一度の特別なゲームは、ともすればオールスター戦として行われる可能性が高いだろう。
しかし、MLBは公式戦を行うことを選択した。
そしてそれは、最良の選択だった。
真剣勝負がもたらしたものは、アンリアルな幕切れだった。

アンリアルな幕切れ

9回表ツーアウトで3点差。
ダイ・ハードなヤンキースは、ここから試合をひっくり返す。

いわば主人公側とも言えるホワイトソックスが選んだエンディングは、サヨナラ・ホームランでの大逆転勝ちだった。
打った瞬間ソレとわかる確信歩きのおまけつきで。

気の利いたプロデューサーなら脚本家につき返すであろう、でき過ぎたシナリオだ。
しかし、神様は、ショウヘイ・オオタニを地上に送り込んで以来、フィクションを遥かに超えるどんなアンリアルな出来事もお許しになっている。
こうして、フィールド・オブ・ドリームスの出来のいい続編は誕生した。

キャッチボールができなくて

フィールド・オブ・ドリームスは、いつも僕を困らせる。
どうしても、キャッチボールがしたくなってしまうのだ
しかし、親父は他界し、息子には恵まれなかった僕は、どうにも相手の見つけようがないのだ。
えっ?娘が相手をしてくれるかもって?
さすがにそんなアンリアルなことは起きないだろうね。
いくら神様が大盤振る舞いになったとは言え…

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