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Apple TV+「Mr. コーマン」配信開始「カタチの見えないぬるい不安」

主演のジョセフ・ゴードン=レヴィット自身が監督・脚本を務めるMr. コーマンがApple TV+で配信を開始した。
もともと教師になりたかった彼が、今とは違う人生、もう一つの人生を想像して作り上げた物語だ。

もっと運が良ければ、もっと良い選択をしていれば、もっと姿勢が良ければ…ジョシュ・コーマンはロックスターだったかもしれない。でも現実の彼は小学校の先生。生徒たちを愛しているけれど、毎日に喜びや意味を見つけられず人生の迷子に。

情報源: Mr. コーマン|Apple TV+

教師なんて他の夢をあきらめた人がする仕事よ

なんて切れ味のいいセリフを、教師ではない方の仕事を選んで成功しているジョセフ・ゴードン=レヴィットが言わせている。

ジョシュ・コーマンは、人生の分岐点での自らの選択を悔やんでいる。
そんな後悔を抱えた主人公の物語。
どうやら、あきらめてしまった音楽の道と関係ありそうだが…

肌感覚で伝わる不安と孤独

Mr. コーマンは、教師という安定した職業につき、目に見えるピンチには直面していない。
親切なルームメイトも、助けてくれる友達もいる。
しかし、ふっと感じてしまう。
孤独と不安を。

僕らも生活の中で、ふと感じるそうしたもの。
孤独も不安も、本当のところは理解していない。
けれど、そう呼ぶしかないであろう感情。
「何に感じるの?」
「どう感じるの?」
と問われても、「いや、なんていうか…」と口籠もるしかないないあの感じ。
そうしたものがうまく表現されていて、毛穴でそれを感じてしまう。
ひとりぼっちで家にいて、ふと目をやると柔らかな日差しの中にうっすらとほこりが舞っている。
そんな、ささやかな感覚を。

毎週金曜日に公開

現在は、エピソード2まで公開されている。
彼の人生の分岐点は、抱えてしまった後悔は、これから明らかになっていくのだろう。
彼がMove forwardできるのかはわからない。
ただ、カタチの見えないぬるい不安を持つ仲間としては、目を離すことはできないよね。

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