昨年のスーパーボウル王者タンパベイ・バッカニアーズも、なんなく撃破。
あっという間にパワーランキング1位に躍り出たロサンゼルス・ラムズ。
マシュー・スタッフォードを手に入れたトレードは大成功だったと言えるだろう。
しかし、Next Gen Statsは、もうひとつ興味深いデータを指摘する。
それは、エンプティバック・フォーメーションのもたらす成果だ。
エンプティバック・フォーメーションが2倍に
ヘッドコーチのショーン・マクベイ。
今年の彼のプレイ選択は、昨年までと明らかな違いを見せている。
過去4年間では11%しかなかったエンプティバック・フォーメーションが、今年は21%と倍増。
使用頻度はNFLトップになっている。
それによって、前年までトップだったプレイアクションの割合は低下。
Matthew Stafford has been effective operating out of empty formations, leading the NFL in completions (25), yards (345) and pass EPA (+21.2).
Stafford has been pressured on only 1 of his 34 dropbacks in empty (2.9%) and has not been sacked.#RamsHouse pic.twitter.com/FsZlTsbDEX
— Next Gen Stats (@NextGenStats) September 27, 2021
QB マシュー・スタッフォードはNFLトップ
QB マシュー・スタッフォードは、エンプティバック・フォーメーションにおいてNFLトップのパフォーマンスを発揮している。
特筆すべきは、エンプティバックにおいて彼はまだ一度もサックされていない。
プレッシャーを受けたと判定されたこともただ一度だけ。
5人もレシーバーを並べて、なんだったら片方に4人も並べることもあるラムズ。
迂闊なブリッツが大穴になることを恐れる対戦相手のディフェンスは、パスラッシャーを簡単に増やすことができない。
プレッシャーがかからないことをいいことに、彼はどんどんパスを投げていく。
こうしたサイクルが働いているのだろうか。
今年、ラムズをはじめて打ち破るチームはどこになるのだろう。
周到なカバレッジでエンプティバックを封じ込めるチームなのか?
それとも殴り合いを制するチームなのか?