フットボールとは、A Game of Inchesだと言われる。
僅かなインチを奪い合い、ささやかな決断が大きな違いを生む。
エニイ・ギブン・サンデーのアル・パチーノの有名なスピーチは、とても詩的だ。
しかし、それは厳然たる事実であるとNext Gen Statsはデータを突きつける。
Packers vs. 49ers Week 3
Should Kyle Shanahan regret punting four times in the 49ers’ loss to the Packers? The NGS team breaks down Week 3’s biggest decisions.
情報源: Week 3’s biggest decisions: 49ers punt away their chances; Raiders follow fourth-down trend
第2Q、相手陣内49ヤードで4th & 1を迎えた49ersは、ディレー・オブ・ゲームの反則を選択してパントを蹴った。
AWSの機械学習は、これで49ersが勝利する見込みは5.8%下がって23%になったと算出した。
そこでプレイを選択していたら、ファーストダウンが獲得できる見込みは78%もあったのだ。
この直後、グリーンベイ・パッカーズは87ヤードをドライブしてタッチダウンを上げる。
文字通り、49ersは、彼らのチャンスを蹴り飛ばしてしまったのだ。
FINAL – Packers 30, 49ers 28
The #49ers highest chance to win came with 20 seconds left in the game (76% win probability).
The #Packers win probability nearly doubled (24% → 47%) following Rodgers’ 17-yard completion to Davante Adams with 16 seconds to go.#GBvsSF | #GoPackGo pic.twitter.com/DbqR2Z01y6
— Next Gen Stats (@NextGenStats) September 27, 2021
パントが放棄するもの
2点差以内の決着となるゲームでは、4thダウンの選択がもたらす違いは大きいとNext Gen Statsは強調する。
Next Gen Statsがはじまった2016シーズンでは、4th & 1でプレイを選択した場面は57%だった。
しかし、2021シーズンでは、ここまででも85%にまで増加している。
前週のボルチモア・レイブンズの勝利も、これがキーになった。
「パントを蹴るってことは、攻撃権を放棄するってことなんだ」
まだ何も分からない頃、そうして解説してもらった記憶がある。
攻撃権を放棄するかわりに安全策をとるのだと。
しかし、勝負どころでパントを選ぶことは、攻撃権などではなく勝利そのものを放棄していることになるのかもしれない。
「ギャンブルせずに、逃げてるばっかで勝てるかよ」
それは人生においても大きな意味を持つ言葉だろう。
しかし、残りのディスタンスが見えないままで、いつもギャンブルとパントの選択を間違ってしまう。
そんな僕には、まずはタイムアウトが必要なのだ。
あれ?
もう残ってないんだっけ?