LA ラムズ好調の理由なんて記事を書いていたら、そのラムズを呆気なく撃破してしまったアリゾナ・カージナルス。
今やNFLで唯一の4戦全勝負けなしのチームとなった。
チームを引っ張るQB カイラー・マレーの凄さをNext Gen Statsが教えてくれる。
2.5秒を切るクイックパス
Kyler Murray was efficient on quick passes (< 2.5 seconds) in the #Cardinals 37-20 victory over the Rams in Week 4.
Murray completed 15 of his 17 passes for 123 yards and a TD on quick passes (+11.5% CPOE).#AZvsLAR | #RedSea pic.twitter.com/fMJd0WghtH
— Next Gen Stats (@NextGenStats) October 4, 2021
パスの実に60％が、2.5秒以内に投じられている。
そのすごさは、QBサックのスピードランキングを見るとよくわかる。
FASTEST SACKS
- Jordyn Brooks SEA OLB 1.9
- Chandler Jones ARI OLB 2.24
- Bobby Okereke IND MLB 2.44
- Bobby Wagner SEA MLB 2.5
Next Gen Statsによれば、2.5秒以内にQBサックを決めることができたのは、トップ4人だけだ。
どんな方法でカイラー・マレーにプレッシャーを与えるのか。
ディフェンスコーディネーターには、本当に頭の痛い存在だろう。
The Kyler Hesi 🔥 pic.twitter.com/hkz8Li6oVy
— Arizona Cardinals (@AZCardinals) October 5, 2021
ゲームチェンジャーなのか？
これまでのアスレチックQBといわれるタイプとも、違う雰囲気を漂わせるカイラー・マレー。
彼はゲームチェンジャーなのか？
Kyler Murray is just the third QB in the Super Bowl era to post a 4-0 record, throw for 1,200+ yards, and complete 75.0+ of his pass attempts through four games.
He joins Peyton Manning (2018) and Russell Wilson (2020) as the only QBs to accomplish the feat. pic.twitter.com/FLvi2g9ItW
— Arizona Cardinals (@AZCardinals) October 4, 2021
そもそも、わずか178cmの身長しかないQBがドラフトで全体1位指名された記憶がない。
ダグ・フルーティにしたって、ドラフトの評価は散々だった。
ひところなら、必ずその身長の低さが問題視され、どんな働きを見せようとネガティブな評判が消えることはなかった。
NFLというリーグも、違うステージに突入したということなのだろう。
しかし、彼自身が特別な存在であるということが1番の理由になるのだろう。
彼は、史上初のMLBとNFLで1巡指名を受けた男なのだ。
オークランド・アスレチックスは、いまだに彼と契約する権利を保有している。
皮膚をめくれば全て運動神経で成り立っているんじゃないかと思わせる動きを見せる男は、やはり稀有な存在なのだ。
NFL最古のチーム
シカゴ・カージナルスとして設立されたチームは、NFL最古のチームなのだ。
しかも、そもそもの設立時期で言えば、NFL同期のシカゴ・ベアーズよりも古い。
そんなチームに、NFLの次の100年を切り開くゲームチェンジャーがいる。
いや、そんなチームにいることこそが面白い。
リーグの最長老が、念願のうぶな一粒ダイヤモンドが輝くリングを手に入れる。
2021年は、そんなシーズンになるのだろうか…