終わってみれば7連勝を飾ったニューイングランド・ペイトリオッツ。
気づけば9勝となった彼らは、ちゃっかりAFCの第1シードという指定席に座り込んでいる。
NFL 第13週、バッファロー・ビルズと対戦した彼らは、徹底してパスを投げなかった。
いかにOLD SCHOOLなフットボールだったかをNext Gen Statsが解説。
ラン攻撃 94%
彼らがラン攻撃を選択した割合は、なんと94%。
もちろん、そこまで徹したチームは、過去に存在しない。
OLD SCHOOLなタイトなIフォーメーションに、オフェンスラインのパーソネルを6人以上投入しての徹底ぶり。
その使用割合は、全てNext Gen Stats始まって以来の最多の数値を記録している。
The @Patriots really ran the ball 32 straight times 👀 pic.twitter.com/UaBYcQ2iL6
— NFL (@NFL) December 7, 2021
ここまであからさまな状況でも、二人のRBが合計86ヤードのRYOEを獲得したのはさすがという他ない。
ペイトリオッツのRB史上、最速を誇るダミアン・ハリスの存在が大きいのだろう。
Damien Harris (64-yd TD run)
Harris reached a top speed of 21.01 mph, the fastest speed by a Patriots running back in the NGS era. Harris is also responsible for 2nd, 3rd & 4th-fastest marks.
🔹+61 Rush Yards Over Expected (Patriots 5-yr high)#StatThat | Powered by @awscloud pic.twitter.com/Om452BtceK
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信じられない強風
ここまでペイトリオッツがラン攻撃に徹したのは、その気象条件につきる。
冗談じゃないほどの強風は、キックオフのボールを観客席にダイレクトで送り込み、パントは容赦なく押し戻した。
The opening kickoff went INTO the stands 😧
The wind is no joke.
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NT ダヴォン・ゴジョー
守備では、NT ダヴォン・ゴジョーがNTとして過去6シーズンで最高のタックル率で立ちはだかった。
その結果、ビルズのRYOEは、-14ヤード。
NT Davon Godchaux led the Patriots defense, limiting the Bills to their worst inside the tackles run performance of the season (-14 RYOE).
Godchaux recorded a 56% run tackle rate, the highest for a NT in a game in the last 6 seasons (min. 10 run snaps).#NEvsBUF | #ForeverNE pic.twitter.com/vaiorCPhsP
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パスに活路を見出したビルズ
Josh Allen & Gabriel Davis (14-yd TD)
Allen throws his 6th TD pass targeting a post route this season, most in the NFL. Allen has a perfect passer rating (158.3) targeting posts this season.
Allen targeting Posts (2021)
🔹 19/23, 461 yards, 6 TD#NEvsBUF | #BillsMafia pic.twitter.com/6mBgSDM1ZY— Next Gen Stats (@NextGenStats) December 7, 2021
ビルズは、この強風下でも、パスに活路を見出した。
ポストパターンを投げさせたらNFL随一のジョシュ・アレンが確実にTDパスを決めると、サイドラインに0.9ヤードの猶予しかない難しいパスも決めて見せる。
Josh Allen & Stefon Diggs (26 yards)
Completion Probability: 32.7%🔹 Air Distance: 40.4 yards
🔹 Sideline Separation: 0.9 yardsDiggs leads the NFL in receptions (30) and yards (458) on boundary targets (within 2 yards of the sideline) since 2018.#NEvsBUF | #BillsMafia pic.twitter.com/IYME6mIukj
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しかし、最後は4th & 14でも躊躇なくブリッツを仕掛けたベリチックに及ばなかった。
Belichick dials up the all out blitz to get the fourth down stop. #ForeverNE
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バッカニアーズとスーパーボウル?
さて、今シーズンのチームが確立されてきたペイトリオッツは、何より得点を許さない強力な守備がある限り、ここに来て負ける匂いがしなくなった。
そうなると、ペイトリオッツとバッカニアーズが、スーパーボウルで再戦するというふんわりしたシナリオが急に現実味を帯びてくる。
前回の対戦では、改善されたバッカニアーズの守備が、ペイトリオッツに2018年以来、下から2番目のラッシング記録の屈辱を味あわせた。
それとも、ラン攻撃だけで勝ちきる力を持った今のペイトリオッツなら、違う結果を生み出すのだろうか?