テネシー・タイタンズとカンサスシティ・チーフスの対戦となった第7週。
チーフスは、FG1本のみという実質完封負けを喫することになった。
彼らを封じたのは、またしてもブリッツ「ゼロ」のディフェンスだった。
わずか1回だけのブリッツ
Patrick Mahomes has been blitzed on just 10.7% of his dropbacks this season, the lowest rate in the NFL by a significant margin.
Mahomes has thrown 30 of his 33 career interceptions when the defense doesn’t blitz.#ChiefsKingdom pic.twitter.com/fVxVHcG6jE
— Next Gen Stats (@NextGenStats) October 25, 2021
ゲームを通じてタイタンズがブリッツの仕掛けたのは、わずか1回。
これまでの対戦でバッファロー・ビルズも、ボルチモア・レイブンズも、ブリッツを仕掛けないプランを用いてきた。
しかし、わずか1回というのは、これまででも最低だ。
パトリック・マホームズにブリッツが仕掛けられる率は、10.7%とリーグで最も少ない。
しかし、ここ4試合では、その割合は10%を切るまでになっている。
これは、爆発力を誇るチーフスのオフェンスに対するひとつの回答と見ていいのかもしれない。
第5週の注目のサンデーナイトを制したバッファロー・ビルズ。 彼らの勝因を、Next Gen Statsが分析している。 カンザスシティ・チーフスを抑え込んだプランは、ボルチモア・レイブンズも選択したものだった。 爆発力を誇るカンザスシティ・チーフスを封じ込めるには、これがひとつの回答なのか?
情報源: NFL 2021 ビルズのブリッツ「ゼロ」はチーフス対策の回答なのか | ALOG
1991年のパルサーボウル
古い話で恐縮だが、僕は1991年のパルサーボウルを思い出した。
甲子園ボウルどころかライスボウル四連覇がかかっていた、黄金期の日大ショットガン。
対する専修大学は、日本では珍しかった3-4ディフェンスで臨んだ。
そしてほぼブリッツを入れることなく、3人のフロントだけでラッシュを掛けた。
パスオフェンスにはブリッツいれなきゃ!
という当時の常識に反するディフェンスは、結果的に8本ものターンオーバーを生み、大アップセットに結びつけた。
ブリッツを入れて時間を奪うというプレッシャー。
投げるところを見つけさせないという、時間をかけさせるプレッシャー。
そのふたつのプレッシャーが存在するのだと、そのとき知った。
前陣強調だけが攻撃的なディフェンスというわけではない。
後ろで手ぐすねひいて、ボールの行方が定まれば、文字通り群がってボールを奪う。
これも立派な攻撃的なディフェンスだ。
そういえば、猛威を振るったタンパ2の基本コンセプトもそれだったよね…