2021シーズンのデトロイト・ライオンズは、結果から言えば3勝しかできなかった。
しかしリスクをとって、アイディアを振り絞って戦う姿は、応援するに値するものだった。
そうしてトリックプレーを連発した彼らは、Detroitではなく、DeTrick Lionsと呼ぶべきかもしれない。
Trick Plays | 2021 Season
今シーズンのライオンズは、やられっぱなしという負け方ではなく、惜しいゲームが多かった。
試合時間残り1分4秒で逆転したのに、その後、レイブンズのジャスティン・タッカーにNFL記録の66ヤードFGで再逆転されたり、ラムズももう一歩のところまで追い詰めた。
第13週にして、今シーズン初めての勝利を飾ったデトロイト・ライオンズ。 その立役者、QB ジャレッド・ゴフが第13週のNFC Offensive Player of the Weekに選出された。 あの劇的なラストプレイのスナップ直前、Next Gen Statsが算出した勝率は、わずか5.5%に過ぎなかった。
情報源: NFL 2021 ライオンズ 勝率わずか5.5%のラストプレイ | ALOG
同地区のミネソタ・バイキングス相手に劇的な初勝利を挙げると、なんとアリゾナ・カージナルスにも勝利を挙げてみせた。
そうして最終戦では、NFC第1シードを確保している、同地区の忌々しいグリーンベイ・パッカーズを相手にホームランTDを連発。
見事、勝利で今シーズンを締め括った。
勝とうが負けようが、このゲームでシーズン終了が確定しているデトロイト・ライオンズ。 対戦相手は、やはり勝とうが負けようがプレイオフの第1シードが確定しているグリーンベイ・パッカーズ。 同じディビジョンで長い間ふん反りかえる相手に立ち向かったライオンズの合言葉は、One more baby!だった。
情報源: NFL 2021 がんばれ!ライオンズ One more baby! | ALOG
今シーズン、トリックプレイを連発したOC アンソニー・リンは、最終戦の翌日に、職を解かれチームを離れることになった。
来シーズンも、DeTrick Lionsであるかどうかは定かではない。
しかし、若いプレイヤーの芽吹きもあって、今後の可能性を感じるシーズンだった。
2022 ドラフトでは、1巡に全体2位を含めて2つの指名権を持っている。
さらに若い才能が融合していけば、デトロイトの街のように、再生の夜明けがやってくるのかもしれないね。