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NFL 2022 ブラウンズ 「ヘビージャンボより重たい8人OL フォーメーション」

アップセットと表現するには、あまりに一方的な展開に、空いた口が塞がらなかった第8週のクリーブランド・ブラウンズとシンシナティ・ベンガルズの対戦。
インプレッシブだったのは、ブラウンズがオフェンスライン8人を投入したフォーメーション。
ヘビージャンボより重たいそれは、なんと呼べばいんだろう?

事前の予想は

もしかすれば、先日行われたラグビー日本代表とオールブラックスの対戦よりも、事前予想はしやすかったかもしれない。
それほど、好調さを取り戻したベンガルズの力は圧倒的に見えたはずだ。
しかし、年を跨いでベンガルズは5連敗。

ラムズが49ersに決してレギュラーシーズンでは勝てないように、ベンガルズもブラウンズに勝てないのだろうか?

RYOEリーダー ニック・チャブ

今やNFLトップのRBと言っていいニック・チャブ。
粘り強くゲインを重ね、高い独走能力も発揮する。
しかし何より、予測値を上回るゲインを生んだのは、これで11試合連続だ。

ヘビージャンボより重たい8人OL

決定力の高いRBがいるのなら、ブロックを手厚くすればいい。
正攻法でシンプルな方程式は、投入されるOLの数に跳ね返る。

ブラウンズは、ゴール前で、ワイルドキャットという可愛いニックネームが似つかわしくない7人のOLを投入したフォーメーションを披露した。
TEと合わせて8人で作り上げた強力な壁は、ニック・チャブを易々とエンドゾーンまで運び込んだ。

さらに直後の2ポイントコンバージョンでは、WBに8人目のOLを投入。
NFLのセカイで、ここまで見事にキックアウトブロックが決まったシーンを僕は知らない。

ジョー・ギブス時代のワシントン・レッドスキンズが、大量にTEを投入して、ジャンボやヘビージャンボと呼ばれるフォーメーションを披露していた。
それよりも重たいこのフォーメーションは、なんと呼べばいいんだろう?

これには、昨シーズンの反省が生かされているのかもしれない。
昨シーズン、ボルチモア・レイブンズとの対戦で、ニック・チャブは完封されたと言っていい。
ブラウンズは、3TEを多用しながら、9メンフロントで構えるレイブンズに得意のラン攻撃を封じられたのだ。
マンパワーには、よりサイズアップしたマンパワーをというシンプルな方程式なのだろうか。

この強力なラン攻撃に、本来予定されていたスターターQBが帰って来れば、ブラウンズは一気に飛躍を遂げるのか?
それとも、調和が乱れてしまうのか?

AFC北地区の同地区対決の残り3戦は、week14以降にスケジュールされている…

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