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ニューヨーク・ジェッツは、ようやくステルス・ブラックの完成形を披露する。
NFLのヘルメットルールが変更されたことにより、最後のピースだったステルス・ブラックのヘルメットが着用可能になったからだ。
皮肉にも、それを可能にしてくれたのは、憎悪の対象でしかないニューイングランド・ペイトリオッツだ。
New Stealth Black Alternate Helmet
ジェッツの歴史の中で、初めて着用されるマットブラックのヘルメット。
Black Helmets Will Be Paired with the Stealth Black Uniform at Home Games vs. Patriots, Bears and Jaguars in 2022
情報源: Jets Unveil New Stealth Black Alternate Helmet
2019年にゴッサム・グリーンをベースに大幅なユニフォームの変更を行なったジェッツは、ステルス・ブラックのユニフォームも発表していた。
ニューヨーク・ジェッツが2019シーズンに着用する新ユニフォームを発表した。 ヘルメットにも採用されたグリーンは、The Gotham Greenと誇らしげだ。 J. B. Smooveが登場するビデオは、タフでリアルな街、ニューヨークのニオイをプンプンと漂わす。もともとゴッサムはニューヨークの異名だったようだ。
情報源: ニューヨーク・ジェッツ2019新ユニフォームを発表「The Gotham Green」 | ALOG
そのときに、ステルス・ブラックを完成させるためのブラックのオルタネートヘルメットは着用できなかった。
NFLが、脳震盪対策のために、定められた1種類のヘルメットしか使用を許さないというルールを設けていたからだ。
ペイトリオッツが与えた恩恵
そのルール撤廃のために数年がかりでロビー活動を行っていたのがニューイングランド・ペイトリオッツ。
そのロビー活動が実った今年、実に13チームがその恩恵を受けることになる。
そして、ジェッツもそのひとつだ。
ペイトリオッツは、勇猛なパット・パトリオットを復活させたかっただけで、あのジェッツに恩恵を与えることなど、これっぽっちも考えていないだろうが…
Pat The Patriot is back! NFL 2022シーズン、ニューイングランド・ペイトリオッツは、あのヴィンテージなユニフォームをスローバックする。 勇猛なパット・パトリオットの帰還だ。 しかし、あのデロリアンが本物ならば、ビル・ベリチックが望むものは、ユニフォームなんかじゃないだろう。
情報源: NFL 2022 ヴィンテージなペイトリオッツのスローバックユニフォーム | ALOG
第8週 ジェッツ vs ペイトリオッツ
第8週のペイトリオッツとの対戦で、いよいよ完成形のステルス・ブラックがお披露目になる。
同地区のライバルと割り切った紹介ができないほどのドロドロとした対戦。
フィールドで発揮されるのは、憎悪そのものだろうか。
ジェッツは、Next Gen Statsから引用しながら、自分たちが勝つであろうエビデンスを突きつける。
ジェッツは、受けた恩をきっちりと仇で返せるだろうか?
小高アナの呪いか祈りか
今シーズンのジェッツは、すでに5勝。
4勝しかできなかった去年をすでに超えている。
日本人なら脳裏をよぎるのが、彼女の存在だ。
「初心者なのに、どうしてそんな苦労をわざわざ背負い込むの?」
日本人のNFLファンのツッコミをよそに、彼女は揺らぐことなくジェッツを一途に応援し続けた。
その一途な姿は、クリーブランド・ブラウンズやデトロイト・ライオンズのファンまで勇気づけたことだろう。
彼女が番組を離れた2022 シーズン。
ジェッツは、嘘のように勝ち続けている。
これは、小高アナの呪いが解けたからなのか?
それとも、祈りが通じたからなのか?
Anyway、彼女は初めてのNFLのシーズンを、報われなかったシーズンを、極東の片隅で声を張り続けることで過ごした。
その恩にジェッツが報いる方法は、ひとつしかない。
それは、スーパーボウルの舞台にたどり着くことだ。
そうして放送席に、特別ゲストとして彼女を引っ張り上げること。
そのとき初めて、彼女がかけたものの正体が、呪いなのか祈りなのかがはっきりとすることになるだろうが…