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NFL 2022 第7週はマイアミ・ドルフィンズのパーフェクトシーズン50周年記念試合

1972年にマイアミ・ドルフィンズがパーフェクトシーズンを達成してから、今年はちょうど50周年。
第7週のホームゲームは、その記念試合として開催される。
対戦相手は、その年のAFC Championship Gameで打ち負かしたピッツバーグ・スティーラーズだ。

1972 DOLPHINS ARE SUPER

NFL100年の歴史で史上No. 1にランクされる1972年のマイアミ・ドルフィンズ。
理由は明白。
彼ら以外に無敗のパーフェクトシーズンを達成したチームが存在しないからだ。

1972MIAMI DOLPHINS

“Perfection is perfection. Close? – Get a cigar. There’s only one team that drinks the champagne.” – Larry Csonka

情報源: NFL 100 | NFL.com

当時、NFL Filmsが制作したシーズンハイライトはコチラ。

Don Shula Leads the ’72 Dolphins on the GREATEST Season Ever!
Don Shula Leads the ’72 Dolphins on the GREATEST Season Ever!

史上最多勝の名将ドン・シュラ

しかし、今あらためて考えると、1966年に創設されたチームが、わずか6年でこの偉業を達成したというのは本当に驚きだ。
翌シーズンもパーフェクトは達成できなかったが、堂々のスーパーボウル2連覇だ。

僕がNFLを知る頃には、もう「名将ドン・シュラ」と二つ名で呼ばれていたのも納得できる。
先日、ビル・ベリチックがHCとして歴代勝利数を324として、歴代2位のジョージ・ハラスと並んだ。
その上にただひとり、347勝を挙げたドン・シュラが君臨しているのだ。

そんな彼は、NFL 100年の歴史の中で偉大なゲームチェンジャーの1人に挙げられている。

DON SHULA

“He adjusted like no other coach I’ve seen.” – Upton Bell

情報源: NFL 100 | NFL.com

NFL 100年のベストメンバーに名を連ねる、ジョニー・ユナイタスとダン・マリーノという2人のレジェンドQBをコーチした。
さらに、今では当たり前となったプレイコール用リストバンドも彼が発案したのだ。

その登場理由は、かなり切迫したものだった。2人のQBを怪我で失ったインディアナポリス・コルツは、RBを代役に仕立てることになった。そのために、当時のコーチだったドン・シュラが発案したのだ。

情報源: NFL お宝鑑定団 「あなたの知らないHall of Fameのアーカイブ」 | ALOG

売店までスローバック

50周年記念試合となれば当然、ユニフォームはスローバック。
そしてヘルメットも。

フィールドだって手抜きはない。

しかし、驚いたのは、売店までスローバック!

In honor of the 50th Anniversary of the 1972 Perfect Season, fans can enjoy 1972 pricing on Sunday, October 23 during the Sunday Night Football game against the Pittsburgh Steelers. The following items will be available while supplies last:

Fountain Soda: $0.75
Popcorn: $1.75
Hot Dog: $2.00

情報源: Miami Dolphins

正確にいえば、物価がスローバックされる。
ソーダやホットドッグが、1972年当時の価格で販売されるのだ。
ウィットに富んでいて、なおかつお財布にも優しい気の利いたスローバックだ。

QB トゥア・タゴヴァイロアも帰ってくる

そうしていちばん待ち望んだ存在、QB トゥア・タゴヴァイロアも帰ってくる。

今年もしかしたらパーフェクトシーズンを再達成するのかと思わせたほどのグッドスタートを切ったチームは、彼の心配な負傷退場以降、一気に下り坂となってしまった。
そんな状況でエースQBの復活は心強いばかりだ。
しかしもっとも喜ばしいのは、あんなカタチでスタジアムから運び出された彼が、元気にプレイできる状態になったということだ。

TE Mike GesickiはGriddyを封印

今週末の日曜日は、毎年恒例タイトエンドの日
Mike Gesickiのプレイぶりにも注目だ。
そのGriddyにも注目が集まっていたが、彼はついにそれを封印するようだ。

史上最悪のGriddyと言われて以来、彼は本当に鏡の前で練習を重ねていたようだ。

そして今回、封印宣言。

誰も彼もが器用にGriddyを披露する中、そうではなかった彼には、親しみを感じていたんだけれど…

チアは?

1972年の風景を見ると、チアリーダーたちは素朴でクラシックな様式美を持っている。
チアリーダーたちは、スローバックしないんだろうか?
チアリーダーの一員には、日本人のAyakoさんもいらっしゃる。

マイアミ・ドルフィンズ・チアリーダーズといえば、Call me maybeがインプレッシブだった。

もっと定期的にこうした動画がリリースされるかと期待していたけれど、その後立ち消えになってしまったのは残念だ。
だが僕らには、OLD SCHOOLなファイトソングがある。

今年最高のシナリオは

パーフェクトクラブのメンバーが、今年も無事に葉巻とシャンパンで祝杯をあげるには、目の上のたんこぶがひとつだけ残っている。
フィラデルフィア・イーグルスが、唯一ここまで無敗を保っているのだ。
スーパーボウルで、ドルフィンズの後輩たちがイーグルスに土をつけること。
それがパーフェクトクラブの爺様たちにとっては、最高のシナリオとなるはずだ…

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