第3週のNFLは、本当に盛り沢山のニュースにあふれた週となった。
しかし、デトロイト・ライオンズがアトランタ・ファルコンズを破った一戦も、負けず劣らず盛り沢山のトピックに溢れてる。
なんといっても最初のニュースは、ライオンズのルーキーTEがNFL新記録を達成したことだろう。
サム・ラポルタ
スタート3試合で18キャッチは、NFLのTEの新記録。
そして現在、レシービングヤードはTEのトップ。
これまでも勝負のサードダウンでしぶといダウン更新を見せてきた彼は、3試合目にして一気にメインターゲットのひとつになりつつある。
Lions rookie TE Sam LaPorta had almost all of his production come on in-breaking routes in Week 3, catching 7 of 8 targets for 87 yards & a TD.
— Next Gen Stats (@NextGenStats) September 25, 2023
LaPorta Target Rate:
🔹 Week 3: 40.7%
🔹 Weeks 1-2: 21.6%#DETvsATL | #OnePride pic.twitter.com/XJ7jwXp5LK
This is the first one
さらに、このゲームで、サム・ラポルタはNFLキャリア初のTDを記録した。
プレイ前のハドルでQB ジャレッド・ゴフが、そのことを予言している。
"This is the one." @JaredGoff16 knew he had a TD coming to Sam LaPorta 🔥 @InsideTheNFL pic.twitter.com/EH6MWOYrwj
— NFL Films (@NFLFilms) September 27, 2023
デザイン通りに決まった美しいプレイアクションは、サム・ラポルタをいちばん近いディフェンダーから12ヤードも切り離し、フランチャイズQBの予言は見事的中することとなった。
試合後に、2人でプレイを振り返る姿が微笑ましい。
普段、厳しい状況でのキャッチばかりのサム・ラポルタは、フリーになりすぎて、危うく落とすところだったと告白している。
Pretty cool, @Samlaporta! pic.twitter.com/0332Z3yRq8
— Detroit Lions (@Lions) September 24, 2023
From TEU
All Combine and Draft-Related Analysis, News, Video, and Biographical Information for Sam LaPorta
情報源: Sam LaPorta Draft and Combine Prospect Profile | NFL.com
彼は正真正銘のTEU、アイオワ大の出身。
ダラス・クラークを輩出し、あのジョージ・キトルも卒業生だ。
NFLに良質なTEを供給する良質な産地と言えるだろう。
あの独特な2ポイントでのセットは、流石にもうやってないのかな…
昨シーズン途中にミネソタ・バイキングスに行ってしまったT.J. ホッケンソンも、アイオワ大の卒業生。
第4週のシアトル・シーホークスとデトロイト・ライオンズの対戦は、予想外にハイパワーオフェンス同士の対決となった。 シーホークスのQB ジーノ・スミスはPassing Scoreの第1位。 ライオンズのTE T.J. ホッケンソンは、NFL記録を樹立するほどの大活躍。 彼には、ひと足早くタイトエンドの日がやって来たようだ。
情報源: NFL 2022 ライオンズTE ホッケンソン「早すぎるタイトエンドの日」とNo. 1 QB ジーノ・スミス | ALOG
駒が豊富と言えなかったライオンズにあって、彼を手放しちゃって大丈夫なの?
と思ったものだが、その穴は、後輩が無事に埋めてくれそうだ。
いなくなったといえば、昨シーズン、ライオンズのラン攻撃を支えたRB ディアンドレ・スイフトもトレードに出されてしまった。
しかし、こちらもルーキーが輝きを見せている。
ジャミア・ギブス
175cmしかない身体で、なかなかにフィジカルな走りを見せるRB。
ガチーンと当たる姿は小気味いい。
ランとレシーブで2人のルーキーが80ヤード越えを同時に記録するのは、バリー・サンダースの頃に遡る。
The @Lions had a rookie rush for 80+ yards (RB @Jahmyr_Gibbs1) & a rookie record 80+ receiving yards (TE @Samlaporta) in the same game.
— Detroit Lions PR (@LionsPR) September 24, 2023
The last time they did so was on Dec. 17, 1989, with RB @BarrySanders rushing for 104 yards and WR Jason Phillips logging 115 receiving yards. pic.twitter.com/N7AiCMkQwX
そして、バリー・サンダースの頃に遡る記録はもうひとつ。
スタート3試合で、いずれも50ヤード以上の記録を残したのは、バリー・サンダース以来のこと。
そしてフランチャイズ史上、わずか5人目のことなのだ。
デトロイトでは負傷がちだったディアンドレ・スイフトは、今のところヘルシーで、フィラデルフィアの強力ラインに守られてよろしくやっているようだ。
でも、ライオンズのルーキーも悪くないぜ。
D’Andre Swift has been elite as an Eagle 🔥 pic.twitter.com/3jjyJO57DA
— PFF Fantasy Football (@PFF_Fantasy) September 26, 2023
7サック!
7サックも上げて勝つなんて、デトロイト・ライオンズのニュースとは思えない。
しかも、それは6人の選手によって記録されている。
聞き覚えがないのは当然かもしれない。
そんなニュースは、本当にしばらくぶりなのだから。
The @Lions had 6 different players record at least 1.0 sack in today's game, marking the most players with a sack in team history since Nov. 24, 1991.
— Detroit Lions PR (@LionsPR) September 24, 2023
This is also the first time the Lions have combined for 7.0 sacks & 11 TFLs in a single-game since Oct. 31, 2010.#OnePride pic.twitter.com/GLIL0TmaMM
エイダン・ハッチンソン
その筆頭と言えるエイダン・ハッチンソンもNFL記録を樹立。
スタートから20試合で10サックと3INTを記録した初めての選手となった。
さらにJ・J・ワット以来となる、NFLでわずか6人しか達成していない記録も達成。
.@Lions DL @aidanhutch97 is the first @NFL player to produce a game with 2.0 sacks, 2 PDs, 1 FF & 1 FR since @JJWatt did so on Jan. 3, 2016.
— Detroit Lions PR (@LionsPR) September 24, 2023
He's only the 6th #NFL player to do so since at least 1999.#OnePride pic.twitter.com/5Tl68YuBEW
この日の国歌斉唱は、なんとエイダン・ハッチンソンのお姉さん!
彼のセレブレーションを見る限り、エンターテインメントの才能に疑問符がつくが、それはどうやら彼個人の問題で、DNAのせいではないようだ。
ブライアン・ブランチ
NFLの中でもタフなポジションといわれるスロットCBで存在感を発揮するルーキーは、ランプレイにロスタックルもお見舞いしている。
そんな彼も、1994年以来となるNFL記録を達成。
彼の開幕デビュー戦は忘れることができない。
NFLで初めて記録したピック6は、あのパトリック・マホームズを相手に成し遂げられたものだ。
そして、それは、本当に誰も予測していなかったアップセットに繋がった。
情報源: NFL 2023 デトロイト・ライオンズ 22.9%のpick-6 | ALOG
そうして彼も、そのジャージだけ、名誉の殿堂に送られることになった。
あのブロック・パーディと同じように。
In his first career NFL game, against the defending Super Bowl champion Kansas City Chiefs, Brian Branch intercepted a pass and returned it 50 yards for a touchdown. This play helped the Lions to their first Week 1 victory since the 2017 season. Branch’s jersey features the “NFL PREM1ERE” patch, the League’s first jersey patch program created to recognize and celebrate each rookie’s first game in the NFL. The defensive back was selected in the second round (No. 45 overall) of the 2023 NFL Draft by the Lions.
10月22日のタイトエンドの日が近づくなか、注目すべきルーキーTEが出現したのは本当に楽しみだ。
おっと、その前に、あの忌々しいチーズヘッドの本拠地に乗り込まなければならないが…