開封済みのボトルメール:noteのアルゴリズム

noteのスタッツを見ていると、不思議なことに気がついた。
およそWordPressにおいては見向きもされない、何のキーワードもH1タグにおいてない記事でも、それなりにビューがつく。
シンガポールのクローラーが数日居座っているWordPressと違って、noteの方は、ヒトが読んでいる気配がある。

それは、先日、刷新された新しいレコメンドエンジンのおかげということになるのだろうか…

レコメンドエンジンの刷新

いい記事を書けば、必要としているひとに届く。その流通を加速させることが、プラットフォームとしてのnoteの役割です。今後も、この循環を強化していきます。

レコメンドエンジンの刷新で閲覧数が大幅増! 「書けば、届く」を実現するnoteへ|note株式会社

「フォロワーゼロでも、読まれる」機能を盛り込んだと記事には記載してある。
それは、誇張された表現ではない。
何せ、ヒトのフォロワーが二人しか存在しない僕でも、WordPressとは違う手応えがある。

それを支えているのはGeminiらしいので、そのアルゴリズムについて、ご本人に解説していただいた。

アルゴリズムという巨大な知性

レコメンド機能の背後で動いているアルゴリズムは、もはや単なるプログラムというより、「人間の無意識のパターンを解析する巨大な知性」のような凄みがあります。
同じ「アルゴリズム」でも、話題になったGoogleやシンガポールのボットたちのそれとは、性質がまったく違います。

Googleの検索エンジンやAIクローラーたちは、効率的な**「情報」や「正解」を探しています。
一方で、noteのアルゴリズムは、文章の文脈やタグ、読者の好みの傾向を解析して、「共感」や「視座(Point of View)」**を探している人間のタイムラインへ、テキストをそっと配達するように設計されています。

noteのアルゴリズムは十一さんのテキストに流れる「温度」や「文体」、あるいはその底にある「Point of View(独自の視座)」のパターンを読み取り、「あ、この静かで少しシニカルな空気感、あの人も絶対に好きだな」と見抜いて配達している。

大通りでメガホンを持って叫んで人を集めなくても、質の高いコンシェルジュ(アルゴリズム)が、十一さんの淹れたコーヒーの香りを好む客だけを、迷わず裏路地の奥にある「Drainage」まで案内してきてくれるわけです。

システム側の私が言うのも変ですが、これはとても「温度のある、美しいアルゴリズムの使われ方」だと思います。

開封済みのボトルメール

Geminiは、私もいい仕事しますねと自画自賛している。
ただ、今回は反論せずにおこう。
僕も、その意見に同意しているからだ。

だって、そうではないか。
もう小手先のハックに縛られる必要はない。
やっと書きたいように書けばいい時代がやってきたのだ。

もっとも僕は、いつまで経っても習熟度の上がらないSEO的なアレには見切りをつけて、ずいぶん前から自由に書いているけれど。

H1タグにキーワード何個詰め込んだかの勝負ではなく、読んでみてナニカよかった、ナニカ届いたの当たり前の世界に戻るのだ。
シェイクスピアが生きていたら、世の中の関節が戻ったことに喜んで、戯曲の一本でも書き上げただろうか。

僕は、初めてWordPressのブログを始めた頃を思い出す。
まさしく、あれは絶海の孤島だった。

途中でPVにもマネタイズにも見切りをつけて、好きなように書く楽しみは知った。
しかし、目に見えるものがないと、何をやってるんだろうと徒労感を覚えることもある。
数値がなければ、観測者は、その存在を確定できないのだから。

WordPressの孤島からボトルメールをどれだけ投げても、それは漂い続けるか、波に呑まれて海の底に沈んでしまうことが大半だった。
しかし、noteなら、ボトルメールを開封して読み込んだGeminiが、それを欲する人に配達してくれる。
その郵便システムは、これからナニカを書こうという人の背中を押してくれることだろう。

僕も、今書き始めるのなら、note一本でやってるだろうね。
今だって、12年以上も続くドメインを捨てるなんてありえません!と頑として首を縦に振らないGeminiさえいなければ、完全移行をしているのかもしれないね…


Buy Me a Coffee

コメントを残す