多くの人がそうであるように、僕も、いわゆる買取専門店というものに精通していない。
ざっと検索するとヒットするのが、買取大吉とおたからや。
サイトを見てるだけでは、どっちがどうかなんて見分けがつかない。
アイデンティファイできるのは、IKKOさんかダチョウ倶楽部かの違いだけ。
しかし、1日に同じアイテムを抱えてハシゴをしてみると、両者の違いがありありとわかって、興味深かった。
結果的に、同じ時計をおたからやが、倍近い値段で買い取ってくれることになった。
買取大吉
まずはコチラにお邪魔することになったのは、シンプルに僕の通り道にあり、目についていたからだ。
ブランド物だけではなく、いわゆる生活不用品みたいなものも受け付けてくれると広告している。
僕は、いわゆるブランドものの腕時計を目玉に、Geminiのおすすめに従い、現在の不用品をキャリーケースに詰め込んで訪問することにした。
Geminiが、一見ジャンク品に見えるものにも値段が尽きますよと囁いたからだ。
ベテランの店主さんは、ざっと時計を一瞥すると、10万から12万からのスタートですねと説明してくれた。
だが拡大鏡を装着したiPhoneで、細かく画像を何枚も押さえて本部に送信するうちに、最終的な答えは7万になっていた。
キャンペーン30%の上乗せは?と尋ねると、「それも含んだ値段です」と説明された。
相場よりは、いい数字なので、ちょっと先にあるおたからやで見てもらっても、もっと渋いはずですとも念押しされた。
そうして、次は、僕の持ち込んだ膨大な不用品の数々だ。
店主さんは、長い時間をかけて、ひとつひとつのアイテムを丁寧に確認してくれた。
ここで売るより、もっと適した場所で売ったほうが値段がつきますよと説明してくれながら。
その言葉どおり、つけられた値段は、本当に二束三文だった。
いや、それは店主さんの対応が渋いわけではなく、それがジャンク品に対しての市場がつけた適正価格ということなのだろう。
丁寧で安定感のあるベテランの店主さんの対応に、僕は不快な点はいっさい感じなかった。
おたからや
僕の通り道から外れたところにある、その店を僕は認知していなかった。
念のため行ってみますか?という買取大吉の店主のススメに従い、寄ってみることにした。
ただし、買取大吉の店主の言葉どおりなら、期待はできないだろうと思いつつ…
対応してくれたのは、先ほどとは対照的な若いスタッフ。
ひとりしかいないようで、店主なのか、店員さんなのか判別できなかった。
それぐらい若い。
しかし、イケメンでもあり、柔らかく丁寧な接客をしてくれる。
あまり値段に期待しないまま、この時計を見てもらえますか?と差し出すと、じっと見た後、こうつぶやいた。
「もし納得できる金額なら、今日、お売りになりますか?」
そのつもりですと答えたけれど、もし金額が下回るようなら、買取大吉に出戻ないといけないかもなぁ…と考えていた。
「わかりました!」
と返答した彼は、バックヤードに潜り込んで、何やら作業に没頭してる。
彼が報告してきた途中経過に、僕はシンプルに、それでは呑めませんと伝えた。
「もう少し頑張ってみます!」
そう告げて、長い時間が経過した後に、彼が持って帰ってきてくれた答えは、僕の最低基準を満たしてくれるものだった。
そしてそれは、結果的に買取大吉で提示された金額の倍近いものだった。
生活不用品を詰め込んだキャリーケースの話をすると、彼は柔らかく丁寧に、興味がないことを示してくれた。
その柔らかな拒絶にも、一切の不快感を覚えることはなかった。
チェーンなのか、お店なのか
僕の今日の体験だけで、買取大吉とおたからやを比較して論ずることはできない。
それぞれのお店はフランチャイズであり、それぞれの店主さんのキャリアも違う。
もしかして月末に近い今日は、それぞれのお店の数字の進捗状況も違ったのかもしれない。
そもそも彼らが、なぜあれほど買取力を強化していて、その買い取ったものを後々どうしているのかなんて想像もつかない。
ただ、買取大吉のお店では、本部とやりとりしている匂いがあり、おたからやは、その商品を買い取ってくれそうな相手と交渉している雰囲気はあった。
それも僕の推測に過ぎないけれど…
どの買取専門店を選ぼうかなんて思ってる人に、相変わらず、僕は何らアドバイスはできない。
ただ、生活不用品は、どのセカイに行ってもジャンク品であり、いきなりスポットライトを浴びてレッドカーペットを歩くような目に会うことはない。
ブランド品に関しては、いくつかハシゴをするべきなのかもしれない。
当初、買取大吉も、お店が違えば判断が違うかもと思ったけれど、本部とやりとりしているということは、価値基準は統一されているはずだ。
もし、おたからやの各店が、そのタイミングで、買取先候補と交渉しているというのなら、そこには大波小波が生じるのかもしれないけれど…
THE TOKYOといえる繁華街にあるお店と、郊外にあるお店でも、その対応は違うのかなぁと思ったりもする。
そうそう行くことのない買取専門店という業種の中で、こんなに個性も値段も変わるもんなんだねというのを実感した興味深い1日になった…
