おかしい。
こんなはずはない。
このブログのアクセスが、1日2000PVになっている。
日本地味ブロガー連盟に所属する僕が作る、正統派の地味ブログに、これまで人が来ることはそうそうなかった。
PVが増えた理由を推測するに、それは007/ノー・タイム・トゥ・ダイが公開されたからだ。
これまで何年かにわたって、訥々と書いてきた007というカテゴリーの記事が急に読まれるようになったのだ。
それならばと、僕はひとつ後悔することがある。
それは、ブログの記事を削除してしまったことだ。
URL変更でリニューアル
このブログは、一度URLも変更し、リニューアルしたことがある。
ま、リニューアルといってもURLとタイトルを変更しただけのこと。
そのとき、この流行らない地味ブログも、なんかテコ入れしようかとあれこれ調べてみた。
そんな中に、こんな指摘があった。
「あまりアクセスされない記事があると評価が下がるから、削除しちゃいましょう」
情弱だが素直さが売りの僕は、その教えに従い、たいしてアクセスされない記事の中から、さらにアクセスされない記事を選んで削除してしまった。
今にして思えば、削除などするべきではなかった。
そう思うのには、ふたつの理由がある。
1.いつ読まれるようになるかわからない
今回の007のように、いつ、どんなタイミングで、その記事が読まれるようになるかわからない。
そして、そのタイミングがいつ来るのかは本当にわからない。
であれば、静かに寝かしておけばよかったのだ。
2.自分にとってのアーカイブ
ブログの記事もいくつか蓄積されてくると、そこで検索をかけることが多くなる。
自分が興味を持って調べて書いた記事には、自分が探している情報が書かれている。
だから、全く未知のものでなければ、自分のブログから見つけることも少なくない。
ここに書いてあったはずだと検索をかけて、それを自分が削除していたと気づくのは結構せつないことだ。
つまらないこと
Googleの評価の高いブログをつくるなんて、そもそも僕にはできない。
それに、そうしたことへの興味が失われつつある。
もちろん、アクセス数は多い方が、気持ちが高まるのは当然だ。
しかし、Googleにどう見られるかばかり気にしてブログをいじるのは、つまらない。
そんな自分もつまらない。
ビジネスコンシャスなブログをやっているお方と違って、僕のはクラシックな個人ブログだ。
僕のユビキタス・キャプチャーの昇華したものだ。
そのときに自分が興味を持ち、何かを感じたことを記録したものなのだ。
将来にわたって誰も読むことがないかもしれない。
でも、僕は読む。
だから、何かの評価を気にしてブログの記事を削除するなんて、全くの愚行だった。
それに、そんなものから離れたくて、しがらみなく世界とフラットに繋がるためにブログを始めたんだ。
それを今、思い出したよ。