手帳と文具 / 測量野帳

測量野帳と野帳と2本目のサクラクラフトラボ005

染み込んだ手馴染み感に手放せないものには、測量野帳もある。
そう、それは身に染みている。
そうして、どうやら、サクラクラフトラボ005も、その仲間入りを果たしたようだ。
覚悟した僕は、2本目のサクラクラフトラボ005を手に入れることにした。

ハネムーンが終わっても

新しいものを手に入れると、ハネムーン期間が待っている。
欲しくて手に入れたもの達の良さばかりを感じる幸せな期間だ。
だが、みなさんご存知のように、ハネムーン期間は永遠には続かない。
その魔法のような時間が過ぎ去ると、気に入らないところ、満たされないことばかりが目につくようになる。
そうして、今の自分を満たしてくれるであろう新しいものに手を伸ばすことになる。
そのまんま、新しいパートナーとの生活に切り替えてしまうこともある。

だが、カラダに染み込んだ手馴染み感に、それでなければしっくりいかない何かが忘れられず、よりを戻すこともある。
もちろん、そいつが、満点ではないことを受容しながら…

測量野帳が、そうした存在であることは、もう身に染みている。
イロイロあるけれど、もう別れるなんて考えられない。
そうして、気づけば、サクラクラフトラボ005も、そんな存在になっていた。

サクラクラフトラボ005

思い起こせば4年前、そのデザインに一目惚れして手に入れたサクラクラフトラボ005。

春だからサクラクラフトラボ 005レビュー | ALOG

豊富なカラーバリエーションで、太めのクーピーを思わせるような単色のすっきりとしたデザインは、見てくれだけじゃなかった。
適度に太く、適度に重たいそれは、僕にしっくり感を与えてくれた。

ひらめきを咲かせる。 SAKURA craft_lab 005 。『新しい懐かしい、をつくる。』のプロダクトコンセプトを基盤に、サクラクレパスならではの大人の筆記具開発ラボ「SAKURAcraft_lab」の005製品紹介ページです。

SAKURA craft_lab 005 | 株式会社サクラクレパス

インプレッシブだったのは、軸のサラサラの手触りだった。
ベタつきを感じることなく気持ちよく使い続けることができる。
水性顔料ゲルインキの書き味も、ぬるサラという感じで悪くはない。
そう、悪くはないのだ。

だが、もう少し、伸びやかさが欲しい。
ある場面で、掠れることがある。
レフィルを最後の最後まで出し切ることができない。
さまざまな優秀なインクがあっちこっちからリリースされている現在においては、少し見劣りがするのは否めない。

だから僕も、すっかり他所に浮気をしていた。
だが、その軸の手触りと、一体となったぬるサラ感が恋しくなって、時折引っ張り出していた。
そうして軸の気持ちよさと、インクがもうひと伸びしてくれればなぁという想いの、ない混ぜの感情を味わっていた。
それを何度か繰り返すうち、やっぱりこれが自分には、しっくり来るんだとハラに落ちる感覚があった。
そう、測量野帳で踏んだおんなじプロセスを経て、サクラクラフトラボ005も僕にとって手放せないものの位置に登り詰めたのだ。
どちらも、不満点は身に染みている。
でも、それがわかった上で、手馴染み感が、カラダが、これでなければと欲しているのだ。

2本目はアッシュグレー

ハラを括った僕は、2本目のサクラクラフトラボ005を手に入れることにした。
1本目のパウダーホワイトに多少のくたびれ感を感じ、それなら新調しようと思ったからだ。

腹を据えて長く使うであろうこと。
そして、最近、グレー系の色が気になっているということが、アッシュグレーに決めた理由だ。

新調した方を触ると、あの陶器のようなサラサラ感が強く訴えかけてくる。
比べてみれば、1本目のサラサラ感は、だいぶ低減していたようだ。
まあでも、4年も使いこんだのだ。
よく頑張った方だよね。

そうして今回は、クリップを装着することにした。
実用的な必要性からではなく、見た目にアクセントを加えたかったからだ。
だが、もちろん実用面でも役に立つ。
野帳の表紙にスッと差し込んでおけるようになった。

測量野帳と野帳

サクラクラフトラボ005がしっくりくるのは、ヤチョーとの相性の良さもある。
同じ頃、スタイリッシュにアップデートされた野帳にぴったりハマったのを覚えてる。

公式には言及されていないので、僕の思い込みかもしれないが、測量野帳と野帳は、紙質が違うように感じる。
アップデートされたスタイリッシュ野帳の方が、柔らかく感じられ、サクラクラフトラボ005のペン先を優しく受け止めてくれる。
オリジナルの測量野帳の方は、もっと滑らかに書ける感じで、ぬるサラ感に拍車がかかる。

測量野帳と野帳の方眼を比較した画像はコチラ。向かって左側が測量野帳、右側が野帳。ちなみに画像はノンフィルター。

「野帳」レビュー!スタイリッシュな外見よりも実用的な中身のアップデート | ALOG

外見のデザインをすっ飛ばして言えば、両者には、方眼の色の違いがある。
方眼LOVERではない僕は、測量野帳の水色の方眼が、どうにも気になって、一度ヤチョラーから離脱したことがある。
そして野帳のうっすらとひかれたグレーの方眼の登場によって、また舞い戻ってきた。

以前ほど、測量野帳の水色の方眼が気にならなくなってきた現在、どちらをチョイスしようかというのは悩ましい。
それでも、より方眼の存在を消してくれる野帳にするのか、はたまた、ぬるサラ感重視で元祖オリジナル測量野帳で原理主義者を全うするのか…

コクヨの通販カウネット

困った時は、価格という基本的で現実的な点から見てみよう。
僕にとってヤチョーは、まさしく躊躇なく書き捨てていくもの。
アーカイブすることもなく、とっとと捨てていく。
言い方は悪いが、トイレットペーパーやティッシュペーパーのようなものなのだろう。
であれば、ランニングコストという切り口は重要だ。

結局のところ、ヤチョーを一番安く手に入れられるのは、コクヨの通販カウネットってことになるんじゃないだろうか。

ここでは、測量野帳が、1冊あたり¥163.7で手に入れることができる。
これは10冊パックの値段だが、1冊売りでも¥196で販売されている。

対して野帳の方は、10冊パックだとしても、1冊あたり¥217.6だ。

メーカー希望小売価格が¥260に設定されていることを思えば、どちらも大変よくお勉強されている。

僕はAmazonのポイントが貯まると、そちらで買ってばっかりだったので、コクヨの通販カウネットの安さに気づいていなかった。
次回は、コチラに頼んでみようかな。
そのとき僕が、グリーンの表紙かホワイトの表紙を手にしているのかは、今のストックが切れた時の気分次第ということで締めくくっておくことにしよう…

著:カメラ編集部, 編集:カメラ編集部
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