終わってしまった東京2020。
確かに存在していた何某かの熱量がなくなったと感じるのは、「ロス」という状態なのか…
振り返れば、東京2020 パラリンピック閉会式には2つのベストモーメントがあった。
Epicな瞬間という表現の方が正確かもしれないが…
ミライトワとソメイティ
閉会式でようやく二人がそろってはしゃぐ姿に、なんだかエモーショナルな気分にさせられた。
彼らは、これまでスポットライトの当たる場所ではしゃぐことができなかった。
隙あらば揚げ足をとってやると鼻息の荒い連中が目を光らせていたからだ。
そんな連中の前でお祭り騒ぎを披露すればどんな目にあうかなんて賢明なミライトワとソメイティは、よーく理解していたのだ。
だから、そんな連中が批判しにくいパラリンピックという舞台で、ちゃっかりしっかり、その力を発揮したのは、これまた賢明な選択だった。
Paris 2024はシックな装いで「らしさ」を醸し出している。
ミライトワとソメイティも日本のPOPさと「カワイイ」の、まさしくアイコンだったよね。
二人を「推し」た小学生たちにとっては、生涯のアイドルになるはずだ。
二人には、また会えるかな?
消えゆく聖火
聖火が消えていく瞬間は、まさにEpicなモーメントだった。
もう2度とそこで燃えさかる炎を見ることはできないと知っているから…
もしまた数十年後、この東京でオリンピックが開催されるとしても、そのときは別の聖火台がこしらえられるはずだ。
それになにより、そのとき僕は生きていない。
公式のコメントは、まさしくEpicなものだった。
「この前例のない状況に、あなたが灯してくれた道しるべに感謝を込めて」
ミライトワとソメイティも、この先を照らす灯火だった。
僕らは、いつだって前例のない今を生きていく。
そんな僕らの背中を押している二人。
「未来は永遠にso mighty!」
そう微笑みながら…