身に覚えのないアカウントの解約により、僕のTumblrが消え失せてしまった。
サポートにメールを送って、かれこれ1ヶ月。
これまでとは違うサポートのレスポンスの悪さに違和感を感じていた。
Tumblrを運営するAutomatticは、大きな方針転換を決断したようだ。
あなたのアカウントは解約されました
いつものようにTumblrに潜ろうとすると、身に覚えのない解約の文字…
この僕がTumblrを解約することなどあり得ない。
OK!
Keep Calm!
こんな時にはサポートに連絡すればいいのだよ。
これまでも、サポートチームの迅速な対応が、僕を危機から救い出してくれたのだから…
ブラウザから自分のtumblrブログにアクセスすると、わけのわからない複数のアダルトサイトや、いちミリも欲しい気がおこらないiPhoneアプリのダウンロードサイトに勝手に飛んでしまう。 結果として、自分のtumblrブログにはアクセスすることが出来ない。
情報源: tumblr スパムだかフィッシングだかからの脱出 | ALOG
それから1ヶ月
それから1ヶ月が過ぎようという現在、僕のアカウントは、未だ復旧していない。
嫌な予感はした。
以前と違ってサポートへのメールが送りづらくなっていた。
メールを送って1週間後、サポートから受信したという連絡だけは来た。
新しいアカウント復旧フォームが登場しているから、こちらから送信すればよかったのか?
改めてフォームに入力しようかと思ったが、サポートからのメールに「新しいレポートを送信しないでください」と釘を刺されていたので思いとどまることに…
昔は日本語のベタ打ちでも受け付けてくれたサポートチームは、いつからか英語オンリーになり、そして現在、そのレスポンススピードが大幅に低下している。
そんな時に、Tumblrの運営チームが大幅に縮小されるというニュースが飛び込んできた。
Tumblr運営チームの縮小
ミニブログ「Tumblr」を所有するテクノロジー企業「Automattic」のマット・マレンウェッグCEOがTumblr運営チームの大幅な縮小を発表しました。合わせて、Tumblrには1億ドル(約150億円)を超える費用が費やされていたことも明かされています。
情報源: Tumblr復活のために150億円以上が費やされたものの最盛期には及ばず運営チームの大幅縮小が決定 – GIGAZINE
これほど愛されているのにマネタイズに縁のないTumblr。
いや、マネタイズと縁遠いセカイだから愛されているというべきか…
クリエイターにマネタイズの手段を提供しようとしたPost+も終了することになったようだ。
お金は生まないが、お金はかかるTumblr。
4年間で1億ドルも持ち出しになっていれば、そのまま継続する方が経営者としては異常な判断だ。
となれば例によって売却、いや買い手がつかないであろう今なら、単にサービス廃止という結論が妥当なところだ。
しかし、マット・マレンウェッグの決断は、そうではない。
彼はモードを変えたのだ。
社内で共有された彼のリリースは悲観的なものではない。
私たちは、エキサイティングな成長を遂げるために、Tumblrで多くの人々との「急増」モードから、Tumblrを最もスムーズで効率的な方法で実行する方法に取り組んでいます。ソーシャルとメッセージングの分野でかなり驚くべきことが小さなチームで達成されたので、実際には2024年のより小さく、より焦点を絞ったTumblrのパフォーマンスを見ることに非常に興味があります。
まだTumblrを買収する前の彼の発言を、僕は忘れられずにいる。
「もし Tumblr が独立起業のままだったら、5年や10年後にはどうなっていたんだろう?」
情報源: TumblrをWordPressのAutomatticが買収「Tumblrの本当の価値」 | ALOG
アティテュードを変えてでもTumblrを存続させるのは、彼の愛情なのか、それとも好奇心なのか、それは僕には判別できない。
しかし、その判断はウェルカムだ。
世界に必要なインターネットカルチャー
マネタイズに血眼になったYouTuberやインフルエンサーが群がる、金の匂いばかりするネットのサービスに辟易としているヒトもいる。
そうした僕のようなThe rest of usには、純粋にインターネットカルチャーを楽しめるサービスが必要なのだ。
世界はTumblrを本当に必要としているのか?
情報源: Tumblr 10周年!「世界はTumblrを必要としている」 | ALOG
創業者デイヴィッド・カープの問いかけからTumblrは始まった。
その問いかけへの答えは、未だ変わることはないのだ。
あの空気感は、失われてしまったら、二度と醸成することはできない。
どうやらTumblr LOSTとならずにすみそうだ。
しかし、僕のアカウントは、まだロストしたまま…
OK!
人員の少なくなったTumblrチームの皆様におかれましては急ぐことはないよ。
ゆっくりで大丈夫!
でも忘れないでね!
なにしろあそこには、僕の10年に及ぶリブログの結晶が眠っているのだから…