「測量」の名前が取っ払われたネクストジェネレーションの野帳がデビュー。
今年のノートはクレールフォンテーヌの聖なる紙にお任せしようと決めたのに、やっぱり手を出してしまった。
でもそれには大きな理由がある。
それはスタイリッシュな外見などではなく、使い勝手の良くなった中身の大幅なアップデートが行われたからだ。
薄いグレーの3mm方眼の採用
なにしろこれに尽きる。
僕が泣く泣く測量野帳から離れたのは、あの不変の水色の方眼に弱りゆく目が耐えられなくなったから。
その最大の問題がクリアされているのなら、またヤチョラーに戻れるかもしれない。
それならば、実際に手に入れて使ってみる他あるまいよというわけだ。
測量野帳と野帳の方眼を比較した画像はコチラ。
向かって左側が測量野帳、右側が野帳。
ちなみに画像はノンフィルター。
ほんとうにうっすらとひかれたグレーの方眼は、できることなら無地の方がいいという方眼嫌いの僕にも文句なく受け入れられる。
さらに、書くときのガイドのために方眼はあって欲しいというお方にも受け入れられるであろうイイとこをついた折衷案なんだろうね。
ちなみに、これまで通りの水色の方眼でなければならない方もご安心を。
オリジナルの測量野帳もこれまで通り販売は継続される。
「スタイリッシュな野帳もいいけど、今までの測量野帳はなくなっちゃうんですか?」と聞かれたりしますが、なくなりません!
「わかっとらんのう!この感じがええのや!」という方も、もちろんたくさんおられると思いますので、こちらも引き続きよろしくお願いいたします<(_ _)> pic.twitter.com/7PNbQ1AcF6
— コクヨのぶんぐ (@kokuyo_st) April 28, 2021
SKETCH BOOKのフォントがモダンにスッキリ
常々、これはなくてもいいんじゃないかと思っているSKETCH BOOKという表記は、変わらず誇らしげに印刷してある。
しかし、そのフォントが、モダンに、スッキリとしたものに変更されている。
フォント変われば気分も変わる。
このフォント変更を、僕は好意的に受け入れている。
ウォームホワイトをチョイス
情報源: 野帳|コクヨ ステーショナリー
スタイリッシュなカラバリが増えた中で、あえて僕がチョイスしたのはウォームホワイト。
絶賛お気に入り中のサクラクラフトラボ 005のパウダーホワイトと相性が良さそうだったからだ。
表紙を開くとあらわれるグレーの色合いも、良いバランスを作り上げている。
これまでも公式非公式あわせてガワのデザインは豊富だったけれど、大人なカラーの選択肢が増えるのは大歓迎だ。
使いやすくなった薄いグレーの方眼に、これまでのようにオリジナルデザインのガワを用いたバリエーションが増えてくれば、爆発的なユーザーの広がりを予感させるよね。
書くことの敷居を下げてくれる野帳
こうしてしばらくニュー野帳を使ってみて、僕はヤチョラーへのカムバックを決めた。
これまで使っていたクレールフォンテーヌの聖なる紙は、書き心地でやっぱり最高だ。
そこに不満はない。
ではポイントはなにかといえば、それは書くことの敷居だ。
サイズ的にも、値段的にも、どんなくだらない落書きを書くことにも、野帳に対しては躊躇することはない。
書くことに対する敷居が低いのだ。
いんちきながらもユビキタス・キャプチャーを嗜んでいるものとしては、この程度のことをわざわざ書くのは紙がもったいないかな?なんて考えることが邪魔くさい。
クレールフォンテーヌの聖なる紙にも、躊躇せずに書くように意識していたんだけれど、反射的に躊躇する場面がやっぱりあった。
樋口真嗣監督のインタビューに、深く共感したのを覚えてる。
僕の場合は、表紙の硬い高級なノートが世の中にあることは知っているけれど、きっと、ページがもったいないからこのくらいにしておこうかってなるから、ダメなんです。その点、野帳は一切遠慮しないでいい。どこまででも突っ走って書き続けることができる。
情報源: 潜入!「シン・ウルトラマン」樋口真嗣監督の発想力の源に迫る|コクヨ ステーショナリー
「測量」というガチな名前から解放された野帳。
現場以外にも馴染みやすくなったカラバリと合わせて、まだ使ったことのない人たちには、一気に敷居が下がったことと思います。
スタイリッシュなニュー・ヤチョラーの誕生、ココロよりお待ちしております。