手帳と文具

サクラクラフトラボ 005とロディア A5 ノート「クレールフォンテーヌの聖なる紙よ」

サクラクラフトラボ 005という新しいマスターピースとの出会いでスイッチを押されてしまった僕は、その相棒となる手帳環境を見直すことにした。
その新しい相棒は、RHODIAのロディア ラマ ソフトカバー ノートブック A5 横罫 オレンジ
そう、「クレールフォンテーヌの聖なる紙」だ。

クレールフォンテーヌの聖なる紙

ノートをめくると、1ページ目に、こう印刷されている。

「クレールフォンテーヌによってフランスで作られたベルベットベラム紙90g/m2」

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クレールフォンテーヌ、ロディア、クオバディスは同じグループ企業。
そして、共通してクレールフォンテーヌのベラム紙を使用している。

僕が長いことクオバディスのビジネスプレステージを愛用することになった大きな理由に、その紙質がある。
どんな筆記具の潜在能力も引き出して気持ちよくかける優しさと、決して滲んだり透けたりしない強さをもっている。
「インクに恋する紙」なんてロマンチックな呼び名とともに。

だから、紙そのものを自前で製造しているクレールフォンテーヌの誇りが、1ページ目に印刷されているのだ。
それは、文字のカタチをしたブランドロゴなのかもしれない。

今回、RHODIAのノートブック を選んだのは、その紙質を最優先にしたからだ。
ロイヒトトゥルムも悪くはないし、ページ番号の有無でだいぶ迷ったけれど、滑らかな書き味こそが最優先。
だって、せっかくのサクラクラフトラボ 005の書き味なのだから。

ソフトカバーにしたのは

今回、ソフトカバーにしたのは、クオバディスのアバナを選ばなかった理由とも共通する。
以前、アバナを使っていた時に、その書き味は申し分なかったのだが、「クレールフォンテーヌの聖なる紙」の別の一面に悩まされたからだ。
聖なる紙は、それなりの強さを持っている。
1ページずつ相対する時は、それほど感じないのだが、まとまるとすごい強さを発揮する。
ハードカバーに製本されたノートを開きながら書くときに、それなりに押さえながらでないと書くことができない。
結果的に肩が凝る。
ソフトカバーなら、もう少し楽に扱えるんじゃないかと思ったのだ。
アバナにソフトカバーがあれば、そちらを選んだかもしれないが、残念ながらハードカバーしか存在しない。

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心配していた開き具合は、申し分なし。
押さえておく必要もないし、開きっぱなしにして置いておくことのできる扱いやすさがある。

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イタリア製合皮を使用したカバーは、しなやかだけどやわじゃない。
適度なしっとり感で手触りもいい。
驚いたのは、表紙のロゴがプリントではなく刻印であること。
ついついそれを味わう手遊びを覚えてしまった。

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ALL YOU NEED IS 余白

どうして今回A5サイズを選んだのか、気に入っていた旅する野帳をお休みすることにしたのか。
それは、自分にとって余白が大切だと気づいたからだ。
余白があれば、あとで追記することも簡単。
それになにより、問題は僕の悪筆だ。
ただでさえ読みづらいものが、余白なくぱんぱんに書いてあると、それだけで読む気が失せる。
この先、綺麗な字が書けるようにはならないだろうから、そこはハックでカバーしなきゃならない。
安いノートではないから、つめつめで書いてしまいがちだけど、ここは勇気を持って余白をキープしようと思う。

余白 IS ALL YOU NEED.

ユビキタス・キャプチャーというかジャーナリングというか、はたまた高級落書きというべきか。
いずれにせよ、好きなことを好きなように書くというキャプチャーノート。
余白を持って書き殴るには、ある程度の広さがノートには必要だ。
それにSTAY HOMEなセカイでは、僕が外で立ったまま何かをキャプチャーする場面なんて、しばらくないんじゃないだろうか。
であれば、コンパクトであることという項目は、今の僕の優先順位ランキングではランク外の扱いになってしまう。

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驚いたのが、その包装の丁寧さ。
エラスティックバンドの跡がつかないようにと、その下に白い紙が敷いてあった。
跡がついていても、それはそれで、どうせいずれつくものだろうから気にはしなかったと思うけど、悪い気はしないよね。
アリガトウゴザイマス。

RHODIAの製品を使うのは、本当に久しぶり。
以前は、ブロック ロディア No.11をちぎっては書き、ちぎっては書き、大量消費していたのに…
COVID-19なセカイでは、元気なオレンジを手元に置いておくことは必要なことかもしれない。
それに使う筆記具がサクラとくれば、このノートは僕にとって今年の春の季語かもしれないなぁ…

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