寝つけぬ夜、ブルージーな音楽が欲しい。
何かないかとApple Musicを漁った僕が、行き着いたのは八代亜紀だった。
ため息と呼ぶには艶っぽい歌声
ため息と呼ぶには艶っぽいタイムレスな歌声。
その声で、スタンダードなナンバーがカバーされている。
しかし、オリジナルな声の存在の強さに、どちらがカバーされているのかは曖昧になっていく。
ASMRな心地よさに、それがJAZZなのかブルースなのか、はたまた歌謡曲なのかなんてのは、どうでもよくなる。
「おなじみ」の八代亜紀なのに、あらためて聴いてみるまで、僕は彼女のことを何も知らなかったということになる。
もともと銀座のクラブでスタンダードやポップスを歌っていた彼女。
クラブ歌手としてキャリアを積んでデビューするなんてストーリーには、もうお目にかかれないかも知れないね。
長いこと、自分が成長してるなんて感じたことはなかった。
しかし、八代亜紀が沁みるようなら、僕も、いや、俺も立派な大人の男だ。
あらためて、一杯やろうじゃないか。
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