第二の脳と呼ばれるEvernoteには、SNSにも公開していないような情報もてんこ盛り。
プライバシー中のプライバシーを蓄積している人も多いのではないだろうか。
そもそも、生前中もガッチリとデータを保護してくれるEvernoteの姿勢は、その死後も一切変わらないようだ。
私が死んだら私のアカウントはどうなりますか?
Evernote のユーザのコンテンツのプライバシーを保護するという約束は、たとえ本人が死亡または無能力者になられた場合にも継続されます。そのような事態になった場合にユーザのコンテンツやアカウント情報へのアクセスを誰かに許可することを希望される場合は、アカウント情報へのアクセスをそのような個人に提供するための手続をとる必要があります。当社では法的に義務付けられない限り、ユーザのアカウント情報やコンテンツは誰にも(ユーザの近親者にさえも)提供することはありません。アカウント情報をコンテンツへのアクセス方法と共に、遺書またはその他の財産相続計画に含め、ユーザがご自身のアカウントへのアクセスを許可したい人にその手段を与えることができるようにすることをお勧めします。死亡時や無能力者になった場合にプレミアムサービスへの支払いを停止する件については、支払い・ポイントに関する条項をご覧ください。
引用元: サービス利用規約 | Evernote.
これを読む限り、故人が遺言等でその意思表示をしていない限り、遺族にも情報が公開されることはない。
この姿勢は、とても力強く見える。
もちろん、プレミアムアカウントであれば費用が発生し続けるため、アカウント停止の申請は出来るようだ。
遺族に情報を公開したくない人は、そのままでいいし、逆にデータを誰かに残したい人は、正式な意思表示の手続きをすればよい。
これが逆だったら大変なところだけど、これなら安心出来る。
今のところ、僕のノートブックの数々は誰かと共有するようなものはまったくないけれど、将来的に必要になったら考えれば良い。
明確で安心できるEvernoteの原則
そもそもEvernoteは、個人のデータ保護に関して明確で安心できる姿勢を打ち出していて、そこにグレーゾーンはまったく見受けられない。
Evernote のデータ保護に関する 3 原則
更新日: 2014 年 6 月 3 日 – 更新内容 »
Evernote の私たちにとって大切で、大事に守っていて、すべての決定の根拠となる基準があります。私たちは 2011 年に、その内容を「データ保護に関する 3 原則」という形で定義しました。
あなたのデータは あなた自身のものです
あなたのデータは 保護されています
あなたのデータは 取り出し可能です
ここ数年間、私たちの業界全体でデータの利用や目的、ビジネスモデルについて透明性を高めるという、歓迎すべき動きがありました。私たちはこの動きの主導的な役割を担うつもりでいます。そこで、弊社のデータ保護に関する 3 原則を更新するのに今が最適なタイミングだと判断しました。
特にその中でも、原則1において、データの所有者がユーザーであると明確化している。
1. あなたのデータはあなた自身のものです
Evernote はあなたのデータを所有していません。Evernote にノートやその他コンテンツを保存しても、コンテンツの所有権や著作権が変わることはありません。データが最初からあなたのものであれば、Evernote に保存した後も所有者はあなたのままです。もちろん、データが最初からあなたのものではない場合、Evernote に保存しても自分の所有物にはなりません。これは、弊社の全製品およびサービスにおいて同様です。
Evernote の製品を使用することで、サービスを運営するためにあなたのデータを扱う許可を弊社に与えているということになります。例えば、保存したデータのバックアップ作成、ネットワーク上での伝送、検索に必要なインデックス化、各種デバイス上での表示などを許可することになります。これらの操作の一部では、私たちのビジネスパートナー(Evernote サービスを提供するために契約を交わしているネットワークオペレーター等)に対してあなたのデータを送信することが必要になります。しかしその前に、弊社パートナーとの契約において、あなたのデータ所有権が保護されるように必ず確認いたします。
Evernote サービスを運用できるように、これら限定的な操作を実行する許可を弊社に与えていただく以外は、あなたのデータのすべての権利はあなたにあります。
データの所有者という点が曖昧なサービスが多い中で、このEvernoteの原則は心強い。
こうなると、死後のアカウント管理の観点以外でも、Evernoteに情報を集約していくのが安全に思える。
Macのアプリでは、iOS版のように起動自体をパスコードでロックすることが出来ないのが玉に瑕。
もし情報をハードディスクに置きたくないのなら、アプリを使わずにブラウザベースだけで使用すれば、Evernoteの保護下にしか存在しなくなる。
アレコレのクラウドサービスが乱立しているけれど、少なくとも肝になる個人の情報はEvernote上での管理がふさわしいのかもしれない。
そして、誰かとシェアするような情報を持たない僕は、Evernoteのみでデータ管理することが最適なのかもしれない。