これまで僕がweeks MEGAで果たせなかった夢が、HON・A5を用いることで可能になるかもしれない。
MEGAを超えるGIGA構想は、上位互換のオールインワン構想だ。
日付シカトのノート化
このGIGA構想の土台は、1日1ページの縛りをなくすこと。
そのページを、丸ごとノートページにあてるのだ。

ほぼ日手帳2026 HON 特設ページ – ほぼ日手帳マガジン – ほぼ日手帳
あーだこーだは、すっ飛ばして、まるまる白紙のノートページとして使用する。
まあ、TO DOリストのチェックボックスくらいは利用するかもしれないが…
そうすることで365日プラスアルファ分のノートページを抱え込むことになる。
MEGAだと胸を張るweeks MEGAのメモページは215ページ。
ページ数で考えれば、ざっくり1.7倍。
そこにweeksとカズンの面積差を考えれば、倍以上の巨大なメモスペースを抱え込んだ「 ほぼ日手帳 GIGA」が誕生することになる。
この使い方なら、day-freeでもいいじゃないかというご指摘は、ごもっとも。
しかし、day-freeのノートページは、171ページとざっくり半分以下になってしまう。
コンパクトな張り手帳タイプ
僕がday-freeよりHONを選ぶのは、そのノートページ数だけの問題ではない。
なんというか、モノとしての心地よさがあるからだ。
コンパクトな張り手帳タイプは、すっきりと取り回しがしやすい。
そこにタイ&チーフという、紳士なら誰でも知っている、いや、ネクタイを締めてあげたことのあるご婦人もご存知かもしれないが、何しろ、あの手触りが相まって、なんとも手馴染みのいいパッケージに仕上がっている。
だから僕は、ノートページだけのほぼ日手帳 HONがあればいいなぁ…と思っていた。

ほぼ日手帳 HON 「ノートだけ」バージョンが欲しい | ALOG
ほぼ日の無地ノートも使ってみたけれど、なんかフィーリングが違う。
それは製本のパッケージではなく、ノートページそのもののに関してだ。
おんなじトモエリバーSなんだろうけど、書き味に若干の違いがある。
HONの方が、より滑らかさが感じられる。
もちろん、それは個体差かもしれないし、僕の思い違いかもしれないのだけれど…
ほぼ日手帳公式ガイドブックの啓示
どうしたものかなぁ…と思いつつ、買ったり買わなかったりのほぼ日手帳公式ガイドブック2026に手を伸ばしてみた。

ほぼ日手帳公式ガイドブック2026〈ほぼ日手帳2026予告〉 – ほぼ日手帳マガジン – ほぼ日手帳
そこには、日付なんかに縛られず、自由に書き続けている、ほぼ日手帳マスターの姿があった。
思い返してみれば、これまでも、そうして使用しているユーザーの話は目にしたことがあった。
それも、ほぼ日手帳にかかわらず…
その時の僕にはピンと来なかったのだろう。
あえて印刷してある日付フォーマットをシカトしてまで、その手帳を使おうとする感覚が。
それなら、無地のノートでいいじゃないと。
紆余曲折を何周かすることで、ようやく僕にも聞き耳とやらが備わることになったわけだ。
HON・A6とweeksの併用?
OK!
これで、ノートとしてHON・A6を使い、手帳としてMEGAではないweeksを使おうと思っていた。
だが、A6サイズだと、印刷面を差っ引けば、書ける面積が少なくなっちゃうなぁ…
ここは手馴染みより実効面積を優先してA5、すなわちカズンタイプにすることにしよう。
これまで一切のコンタクトをとったことのない、遠いカズンに…
週間ダイアリーの時間軸をシカトする
ご存知のように、A5サイズにはバーチカルの週間ダイアリーが存在している。

A5サイズには、見開きで週の予定管理をできる「週間ダイアリー」がついています。「5時から翌4時まで」のすべての時間の予定を記入することができます。
以前は、アクションプランナーをバリバリ使うバーチカル原理主義者だった僕だけれど、今は、そのような生活を送っていない。
ゆるい生活だからこそ、アクションをお決めなさいなと叱られるかもしれないが…
Anyway、僕はバーチカルの手帳とは縁のないモノだと思って、カズンの週間ダイアリーもチラ見しかしていなかった。
しかし、このページも時間軸の縛りをなくしてしまえば、シンプルなweeklyページとして使用できる。
すなわち、僕が今weeksに求めている、ざっくり1週間のドミナントを見通せればいいという機能は十分に果たすことができる。
となれば、HONとweeksを併用する必要がない。
HON・A5一冊で完結できる。
ほぼ日手帳 GIGA
こうして、かつて僕がweeks MEGAで果たせなかったオールインワン構想が、上位互換で完成できそうだ。
MEGAでは足りずに、GIGAの世界になってしまうのは、インターネットのセカイのことだけではないようだ。
weeksも、あの手馴染みのあるサイズ感は大好きだ。
しかし、メモページが足りなくなるかもしれないという恐怖に囚われて、いっつもミチミチに書いてしまう。
治し用のない悪筆の持ち主にとって、最後の砦である余白が奪われてしまうのだ。
そうしてそれは、あんまり振り返りたくない塊に成り下がってしまう。
HON・A5でもノートページが足りなくなったらどうするかって?
それはもう、同じものを買い足す覚悟はできている。
老舗の秘伝のタレのように、継ぎ足し、継ぎ足し使っていくのだ。
だから、恐れず余白を生んでいこう。
英語版か日本語版か
Macでも昔から自腹ででもUSキーボードに換装していた僕としては、スッキリ感は優先度が高い。
だから、今回も英語版を選択しようと思っていた。
僕にとって、あまり重要ではない情報が間引かれた状態の方がスッキリ使えるからだ。

各月の見出し部分には、その月を示す「数字」と、「その年の西暦」「和暦」「月の和名」「英語での月名」年始から数えて、その週が何週目であるかを表した「週番号」を表記しています。
<HON英語版について>「和暦」「月の和名」の表記はございません。

ただし、パッと月の情報を見たとき、アルファベットでは、僕の中で一旦変換作業が発生する。
もちろんアラビア数字では、そんな作業は発生しない。
となれば、視認のしやすさで、今回は日本語版を選択しよう。
A5サイズで余白も十分にあることだし、もしA6サイズにするのなら、違う選択になるのかもしれないが…
ただ、もし、PLANNERがHONでリリースされるのなら、あの全体のスッキリ感を求めて、僕は躊躇なく手に入れているかもしれない。


ほぼ日手帳 Planner特設ページ – ほぼ日手帳マガジン – ほぼ日手帳
駆ける馬
今回の全ての始まりは、「駆ける馬」だった。



ネクタイに使われる生地を表紙用に仕立てたHONの「タイ&チーフ」シリーズ。ネクタイ生地は凹凸の手触りが心地よく、きれいな光沢が特徴です。
「駆ける馬」の柄では、シックなベージュの表紙に駆けたり歩いたりする馬が並んでいます。
悠々と過ごす馬たちをネクタイの織りで細部まで表現しました。
タイ&チーフ / 駆ける馬 [HON/A5/1日1ページ/日本語版・英語版/1月/月曜はじまり] – 手帳ラインナップ – ほぼ日手帳 2026
コンパクトな張り手帳タイプが、タイ&チーフを纏うと、本当に心地いいパッケージに仕上がる。
それだけでも選択理由になる。
そこに来て、2026の干支は馬。
年男としては、絶対に外すことはできない。
これで、「駆ける馬」のなんらかのほぼ日手帳を使うことは、僕の中で決定事項になっていた。
正直、他の手帳も、ついさっきまで候補になっていたし、なかなか手帳会議は困難を極めていた。
いっそ、「駆ける馬」を諦めようかと思った矢先、「 ほぼ日手帳 GIGA」構想が生まれたのだ。
全くもって妥協ではない。
カズンを初めて使うことと、新しい使い方にワクワクしている。
「駆ける馬」縛りがなければ、このアイディアは生まれていないからだ。
あれほど自由に生きていきたいと思いながら、僕は、1日1ページの縛りも、バーチカルの時間軸も外せずにいた。
こんなに簡単なことなのにね…
今年も秋になろうという時期になってはじめて、僕は自分の「ぽてんしゃる」に出会した気がする。
秋と馬の組み合わせは縁起がいい。
天高く、駈けていく馬のようにと願掛けでもしてみよう。
さて、新しい使い方にワクワクし始めると、一刻も早くそれを試したくなるのが、僕の悪い癖だ。
こうなったら、2025年版のHON・A5を手に入れて、さっそくはじめてみようかという気になっている。
だが、ちょっと待て。
実質、あと3ヶ月くらいしか使えないんだぜ!
こんな時に必要な言葉をみなさんならご存知のはずだ。
「おちつけ!」
