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90周年を迎えるデトロイト・ライオンズ 初めてのオルタネートヘルメット

今年、2023シーズンで90周年を迎えるデトロイト・ライオンズ。
頑なにシルバーヘルメットを守り通してきた彼らが、ついに初めてのオルタネートヘルメットを発表した。
そのヘルメットには歴史への誇りと未来への希望が託されている。

Lions react to the alternate helmet!

デザインの背景

View photos of the Detroit Lions’ alternate helmet.

情報源:  Detroit Lions alternate helmet photos

マットなメタリックブルーという、NFLで誰も着用したことのないカラーは、この先の未来を象徴するもの。
フェイスマスクはリニューアルされたクロームシルバーではなく、クラシックなマットグレー。
ヘルメットのロゴは、1960年代に使用されていたものだ。
90周年記念パッチにも応用されており、チームの歴史に敬意を表すものだ。

このヘルメットは、オールグレーのオルタネートユニフォーム着用時に使用される。

情報源:  Detroit Lions alternate helmet photos

今シーズンは2回しかお目にかかれない。

1955年以来のブルーヘルメット

デトロイト・ライオンズといえばシルバーヘルメットのイメージしかない。
様々なデザインの流行り廃りの波を浴びることなく、このチームは、チーム創立以来のシルバーヘルメットを守り通していたと思っていた。

ところが、ブルーのヘルメットを着用するのは1955年以来のことらしい。

1950年代といえば、まさしくデトロイト・ライオンズがNFLの王であった頃だ。
惜しくもスリーピートは逃したものの、1953年には2連覇を果たしているのだ。
その年のチームは、NFL100年の歴史の中で、奇しくも55位にランキングされている。

1953
DETROIT LIONS
“That was one of the most talented teams in the history of football.” – Kevin Clark

情報源: NFL 100 | NFL.com

しかし、1957年を最後に、ライオンズは王座とは全く縁遠い存在になってしまった。
言い訳にしてきたボビー・レインの呪いの効力は50年だけだったはずなのに…

しかし、2022年のデトロイト・ライオンズには劇的な改善が見られた。
本当にもう一歩でプレイオフに手が届くところだった。
最終週、勝てばプレイオフに進める同地区のグリーンベイ・パッカーズに、勝ったとしてもシーズン終了となるライオンズが勝ち切ったことも大きい。
TEのT.J. ホッケンソンや、RB ディアンドレ・スイフトがいなくなってしまったけれど、コーチたちには目算があると信じたい。
ボビー・レインも着用していたブルーのヘルメットは、節目となる90周年のシーズンに、いよいよ、その呪いを解く鍵となるのだろうか…

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