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Apple CM「アンダードッグ@在宅勤務」あの4人が帰ってきた!

The Underdogs are back!
Apple CMの隠れた名作、ギュギュっと凝縮された映画のような濃厚なストーリーを堪能させてくれたアノ4人が帰ってきた。
アンダードッグな彼らを包む状況は、COVID-19なセカイ。
Ms.cruelなボスのビビアンのタフな要求に、彼らは応えることができるのだろうか?

リモートの良し悪し

Apple製品はパワフルで柔軟性があり管理しやすいので、社員はどこにいても、素晴らしい仕事をすることができます。

情報源: ビジネス – Work Anywhere – Apple(日本)

Appleの様々なデバイス、iPad、iPhone、iMac、MacBook、Apple Watchとそのアプリの具体的な使い方を彼らの逆転劇にさりげなく盛り込む演出はCMとして秀逸だ。
Appleは、在宅勤務中でもチームの創造力と仕事の効率を高めてくれると胸を張るが、そこにはそれ特有の良し悪し、いや悲喜交交が存在する。

ワークアウトの時間もしっかり確保するリーダーのブリジットはメンバーと顔を合わせないのをいいことに、10分しかランチタイムのとれないスケジュールを一方的に送りつける。
しかし、猫と会話するような一人暮らしの悲しい性が見つかってしまう。

子離れできていないママとふたり暮らしのブライアンは、僕ちゃん扱いのママにたびたび仕事の腰を折られる。

小さな子供を抱えるシングルファーザーのデイブは、在宅勤務こそが地獄だ。
仕事なんかより可及的かつ速やかに解決しなければならないトラブルが分刻みで彼を襲う。
ズボンなど履いていられる場合ではないのだ。

いちばんリモートを楽しめるであろうデザイナーのマリーも、勝手にダサいフォントでデザインをいじられたりと無傷ではない。

期限は2日。チャンスは1度きり。

前作では、彼らのアンダードッグぶりが、がっつり表現されていた。
車をぶつけられた見返りでしか与えられなかったであろうプレゼンの機会。
それにしたって猶予は2日だけ。
会社の隅っこで、それこそ冷たいピザをかじるような処遇しか与えられていなかった彼らは、そのワンチャンスにかけるしかない。

アドレナリンと寝不足のミルフィーユで高揚した彼らがプレゼンに臨むところでエンディングとなった前作。
その結末までは描かれなかった。
しかし、今回公開された新作を見れば、彼らが、あのとき、何らかの勝利を手にしたことは間違いない。
そうでなければ、セカンドチャンスという言葉とは縁のない、あのMs.cruelから仕事の依頼が来るわけがない。
しかも期限は4日と倍増している。
彼女にしてみれば、これ以上ない高待遇だと言わんばかりだ。

だから彼らは今回も、きっとやり遂げるはずだ。
だがそのためには、ズボンを履いていないデイブが立ち上がらないことが絶対条件ではあるけれど…

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