ビルズの新オルタネート・ユニフォーム「ニッケル・シティ」とブルーのプライド

バッファロー・ビルズが、新しいオルタネート・ユニフォーム「ニッケル・シティ」を公開した。
リーク時から、そのデザインに賛否両論巻き起こっている。
ただ、そのデザインには、フランチャイズの歴史とプライドが込められている。

Nickel City Uniform

バッファロー・ビルズの公式サイト

チームのニックネームは、バッファロー狩りの名手として名を馳せたバッファロー・ビルにちなんで、語呂合わせのように決まってしまったけれど、今回のグレイは、たまたまカラーパレットから拾い上げただけのものではない。

Nickel Cityとは、この街の、ニューヨーク州バッファローの愛称なのだ。
国内有数の製粉所として発展してきた街は、製鉄所としても繁栄し、バッファロー・ニッケル硬貨を、長い間、鋳造してきた歴史がある。
今回のグレイは、そのニッケル硬貨がインスピレーションとなっている。

Buffalo nickel – Wikipedia

デザイン的には、2001年に記念銀貨で発行されたもののほうが、わかりやすい。

American Buffalo silver dollar – Wikipedia

Blue Collar Legacy

ブルーも単なる差し色ではない。
この街の発展は、タフで勤勉なブルーカラーによって支えられている。
ニッケル&ブルーは、まさにバッファローそのものだと言えるはずだ。

彼らへの敬意は、このユニフォームだけにとどまらない。
今シーズン、こけら落としを迎えるハイマーク・スタジアムには、建設に関わったすべての作業員の名前が刻まれているのだ。

Zippoのパートナーシップ

今回調べてみて、なぜビルズがZippoとパートナーシップを結んでいるのかを、初めて理解することができた。
Zippoの製造工場は、ペンシルベニア州ブラッドフォードと州をまたぐが、バッファローまでは車で1時間半。
そして、かつてアメリカの重工業や金属加工を支えた、同じ工業地帯に属しているのだ。

ブルーカラーのタフな労働を支える、合間の一服。
それを支え続けているZippoがパートナーシップを結ぶのは、アタリマエなのかもしれない。

ちょっと行けば、もうカナダという厳しい寒さがやってくる環境においても、ハイマーク・スタジアムには天然芝が敷かれている。
そうして今回のフランチャイズへの敬意をみれば、ビルズという球団は、とっても愛情深いチームなのかもしれないね。

オーナーの妻のキム・ペグラ氏は、2022年6月に重度的心停止を起こし、現在も療養・回復途上にある。
今回のハイマーク・スタジアムへの移転は、彼女の多大な功績なしには成し得なかった。
そう振り返るオーナーのテリー・ペグラ。
きっと、彼だけではないはずだ。
彼女が、ハイマーク・スタジアムに現れるのを待っているのは…

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