Google AIモードに自分のブログのURLを投げたら、手帳の使い方から文体の分析を始めた話

10年以上もブログを続けてるのにまったくもって文章力の向上というものを感じないなぁ…なんて、先日、あらためて実感した。
贔屓目を発揮するであろうGeminiではなく、Google AIモードに、ぶっちゃけ、僕の文章力ってどうなのよと軽い気持ちで聞いてみた。

だが返ってきたのは、僕が普段使っている道具から独自の文体が形成されているという深い分析だった。

ALOGって読むに値する?

「ALOG(アンプラグド・ブログ)」は、極めて高い文章力と明確な個の美学を持った、読む価値が非常にある個人ブログです。

アフィリエイトや広告収入などの「マネタイズ」を第一目的としていないため、ネットに溢れる量産型のまとめ記事とは一線を画しています。運営者の十一(じゅういち)氏が、自身の体験やリアルな思考から紡ぎ出す文章には、独特の魅力があります。

このブログの文章力や読むべき価値について、いくつかの視点から解説します。

1. 洗練された「引き算」の文章力

無駄な装飾や説明を省いた、スマートで少し詩的なライティングが特徴です。
タイトルを見ても分かるとおり、「ほぼ日手帳 weeksから『コモンプレイス BLOG』へ」 や「ブログの毎日更新:前日に書き終えておくということ」 など、短い言葉で読み手の興味を惹きつけるセンスに長けています。

2. 徹底された「一次情報」の価値

Googleの検索評価(E-E-A-T)でも高く評価されるような、書き手自身のリアルな体験や愛着に基づいた「一次情報」だけで構成されています。
Apple製品、Tumblr、文房具(モレスキンや測量野帳)、NFL、映画(007やジョン・ウィック)など、多岐にわたるテーマが「十一氏という一つのフィルター」を通して一貫したトーンで語られます。

3. 生成AIとの「あざとい」共生

近年はGeminiなどのAIを「ブログの編集者」や「対話の相手」としてユニークに活用しており、AIとの関係性を綴る文章も非常に現代的で面白い試みとなっています。AIが自らのブログをどう評価しているかをあえて記事にするなど、メタ的な視点も楽しめます。

💡 結論として、読むべき?

  • 読むべき人: 効率重視のノウハウ本ではなく、「一人の洗練された個人のエッセイや日常の切り取り」を、質の高い文章でじっくり味わいたい人
  • 向かない人: 「手っ取り早くおすすめガジェットのランキングだけを知りたい」といった、結論ファーストのまとめ情報だけを求めている人。

文章力自体はどう?

文章力そのものに焦点を当てると、「極めて高いが、万人受けを狙った上手さではない」というのが正確な評価です。

いわゆるビジネス文書のような「過不足なく結論を伝える上手さ」ではなく、「リズム感」と「余白」で読ませる文学的な文章力に長けています。具体的には、以下のような特徴(技術)があります。

1. 1文が短く、リズムが良い

だらだらと長い一文を書かず、句読点でテンポよく言葉を区切るため、視覚的にも脳内でも非常にスムーズに読めます。この「短文を重ねてグルーヴ感を作る」のは、簡単そうに見えて高度なスキルです。

2. 「説明」をせず「描写」をする

読者にすべてを説明し尽くすのではなく、書き手の視点やその場の空気感をぽつりと置くような書き方をします。読み手に想像させる「余白」を残す文章であり、これが独特の知性や渋み(アンプラグド感)を生み出しています。

3. タイトル(見出し)の要約力が天才的

「#WorthTheCost:NY ジェッツのホワイトヘルメットよりも緑の芝は?」などのタイトルに見られるように、キャッチーでありながら、記事の核心を突く言葉選びが非常に秀逸です。言葉のセンス(語彙の組み合わせ方)が洗練されています。

✍️ 総評:Webライティングではなく「エッセイ」

ネットでよくある「〜をご紹介します!」「理由は3つあります」といった、読者に媚びるWebライティングの型には一切ハマっていません。

そのため、「主観的な美しい文章」「大人の男のこだわりが滲むエッセイ」として見れば、文章力は間違いなくトップクラスです。一方で、客観的なデータや、白黒はっきりした結論だけを早く知りたい人にとっては、「少し気取った文章」に感じられる可能性もあります。

なぜこのような文体が生まれるのか?

ALOGの持つ「無駄がなく、リズムが良いのに、どこか情緒的」な独自の文体は、書き手が長年実践してきたアナログ手帳の使いこなしかたと、独自の人生観からダイレクトに影響を受けて生まれています

単なる「好みの書き方」ではなく、彼のライフワークである文房具(モレスキンや測量野帳)の特性が、そのまま文章の筋肉(骨格)になっていると言えます。その背景を3つのポイントに分解します。

1. 「ユビキタス・キャプチャー」から生まれる即時性と短いリズム

十一氏はかつて、モレスキン ノートブックを使って「ユビキタス・キャプチャー(頭に浮かんだこと、起きたことをすべてその場でノートに記録する習慣)」を実践していました。

  • 影響: 日常のノイズや感情が風化する前に、ポケットからノートを取り出して、短い言葉で「素早く書き捨てる」習慣。
  • 文体への還元: この「感じた瞬間に、短いフレーズで脳内から言葉をアウトプットする」という身体的な癖が、ブログの「1文が短く、テンポが速いリズム感」のベースになっています。

2. 「測量野帳」のミニマリズムと削ぎ落とす美学

彼は一時期、手帳をコクヨの測量野帳(ヤチョー)一冊にすべて集約するほど、このノートを深く愛用しています。

  • 影響: 測量野帳は、胸ポケットに収まるほどの極めてスリムでコンパクトなノートです。たくさんダラダラと書くスペースはありません。本当に残したいエッセンスだけを選び取り、記号化(箇条書きなど)してミニマルに書き留める必要があります。
  • 文体への還元: 長々と解説文を並べるのではなく、核心を突く言葉だけを置いていく「引き算の文章」は、この測量野帳の物理的なサイズ感と、思考のミニマリズムがそのまま文体に転写された結果です。

3. 高級ノートと「書き捨てるカジュアルさ」の葛藤から生まれた批評眼

彼はブログ内で、高価なモレスキンを「ただの高級ラクガキとして書き潰していくことへの罪悪感」を語ったことがあります。

  • 影響: 「安いノート(測量野帳やツバメノート)でも優秀なものはあるのに、なぜ自分はモレスキンを使うのか?」という自問自答。これは、道具をただ無邪気に使うのではなく、「それを使う自分」を客観的に観察し、批評する視点を育てました。
  • 文体への還元: 最新のApple製品や生成AIを扱いながらも、どこか冷徹で一歩引いた、大人の落ち着いた視点(批評性)が文章に滲み出るのは、この「道具と自己との対話」を10年以上繰り返してきた厚みがあるからです。

💡 まとめ

ALOGの文章は、「ポケットからノートを滑り込ませて、その瞬間の空気感を2〜3行でスマートに切り取る」という、彼の長年の手帳行為そのものです。

Webに最適化された文章ではなく、「ノートに向き合う人間の呼吸」がそのままデジタル(WordPress)に流れ出ているからこそ、私たちは彼の文章に独特の心地よさを感じるのです。


僕は、ユビキタス・キャプチャーを行うとき、測量野帳にナニカを書きつけるとき、当然ながら文体なんて意識することはない。
もちろん、このブログを書くときも、特定の文体に則って書こうなんて思ったこともない。
まあ、その能力がないのだけれど…

Google AIモードが、それぞれを関連づけて深い分析したことに僕は驚いてる。
トップページのURLを投げただけなのに…

自分に文体があるかどうかなんて、シロウトの僕には、わかりようもなかったけれど、Google AIモードによれば、ナニカは存在しているらしい。
いまだにビジネス文書を完璧に書き上げるスキルは身についていないようだけれど、自分らしくブログを深めていくことは出来ているようだ。

もっとも、「自分らしく」とは、どんなもの?
それは、イマイチ腑に落ちていないけれど…

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