こんなタイミングに13インチ M3 MacBook Airを買ってしまった。
この記事を書いているのは2025年1月30日。
そう、もうすぐM4 MacBook Airが発表されるであろう、こんな時期にだ。
MacBook Air 2018
理由はシンプルではある。
手持ちのMacBook Air 2018が壊れてしまったのだ。
ほぼ6年間の実働期間を見事に勤め上げたことになる。
もうMacBook ProではM4も実装されている現在において、Apple シリコンですらないIntel プロセッサのマシンなんて、ヴィンテージにルーキーとして仲間入りできることだろう。
だけど、発表時は熱狂を持って迎えらえた。
Retinaディスプレイを装備したMacBook Airを、世界は待ち続けていたからだ。
MacBook Air 2018 (2)レビュー「ちょうどMacBookの13インチモデルが欲しかった」 | ALOG
イベントの開催場所としては珍しいニューヨークで、iPhoneの発表なんかとは違う、濃い歓声が沸き起こったのがインプレッシブだった。
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Apple シリコンを体感していなかった僕からすれば、まだまだ現役で使える感触はあった。
所詮、はやらないブログを書いてるだけの僕に、重たい作業は存在しない。
ただ、Apple シリコンでのSafariは爆速だという噂は、ずっと引っかかっていた。
M2になったところで、ついに筐体のテイストも変わり、ミッドナイトという本物のダークカラーが登場した。
PowerBook育ちの僕としては、ダークカラーのMacには郷愁を感じる。
どうしようかなぁ…と迷う僕の背中を押したのは、MacBook Air 2018だった。
新しいMacを欲しがると、手持ちのMacが壊れてしまう。
漢字Talkの時代から続く呪いは、UNIX程度の力では払拭できず、macOSの今日に至っても脈々と生き続けているようだ。
私のことは、もういいの。
速くて魅力的な新しい彼女のもとに行ってちょうだい。
そう告げるように、一世を風靡したRetinaディスプレイには、何も表示されなくなった。
OK、ありがとう。
だが、若くて魅力的な女と付き合うには、金が必要なんだぜ、ベイビー。
先立つものが…
M4 MacBook Airのウワサ
踏ん切りをつけた僕だったが、今度は判断がつけられずにいた。
もう間も無く、M4がMacBook Airに搭載されるというウワサが濃厚になっていたからだ。
6年ぶりにMacBook Airを更新するのなら、せっかくだから最新のものを手に入れたい気持ちは強い。
しかし、例年のパターンでいえば、おそらく発表されるのは3月以降だ。
チップがM3かM4だけかの違いなら、僕には体感できないだろう。
だから、買った直後に、手持ちのMacが旧型になってしまうという切なさだけが、引っかかる。
その切なさと、手元にMacBook Airのない空虚な数ヶ月の生活を、秤にかけていたのだ…
そうして僕は、いま現在、手元にMacBook Airのある生活を選んだ。
物理キーボードと大きなディスプレイは、僕にとって思ったよりも不可欠なものだったようだ。
iPhone 15 Pro Maxだけでは、僕の生活の隙間は埋めることができない。
M2 MacBook Airも現役だけど
現在もM2 MacBook Airは販売中で、立派な現役だ。
シビアにチップに性能差を要求しない、外部ディスプレイを2台も繋ぐことなんて、金輪際あり得ない。
そんな僕のような男には、M2で充分だと言える。
ただ、M3のミッドナイトには、指紋の付着を減らす画期的な酸化皮膜シールとやらが採用されている。
さらにワイヤレスもWi-Fi 6Eにアップグレードされている。
それで金額差は、1万6千円。
であるならば、M4がすぐにリリースされてもショックを和らげられるM3を選択する方がベターだと思う。
どうせまた、何年か使うんだし…
ミッドナイト
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ようやくMacBook Airにも本物のダークカラーが登場した。
迷わず僕がチョイスしたのは、PowerBook育ちだからってだけでもない。
なんというか、キーボードと本体がツートーンではなく一体化したカラーである方が使いやすいと思うからだ。
その方が余計な情報は間引かれて、キーボードの刻印がクリアになる。
現在使用中のiPhone 15 Pro Maxのブルーチタニウムとお揃いになったけれど、それはあくまで結果論。
そこのワントーンにこだわったわけじゃない。
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iPhone 13 miniからiPhone 15 Pro Maxに機種変更した理由 | ALOG
余談だが、僕はスペースグレイという色がイマイチ好きになれなかった。
手元で使っていると、中途半端な色感が僕の環境にはマッチしなかった。
だから、もしミッドナイトが出ていなければ、王道のシルバーか、評判のいいスターライトあたりを選択していたはずだ。
吊るしの16GBと512GB
重たい作業をしないくせに、8GB vs 16GBの、必要最低メモリ抗争においては、僕は16GB派だ。
いや、検証をしたわけじゃないし、エビデンスなんてない。
ただ、標準メモリでは足りなくなると、ガンダムが言っている。
ごめんなさい。
どうしても、このフレーズが言いたい今日この頃なので…
標準メモリでは絶対に足りないはずだという固定観念が僕にあるのは、PowerBook育ちだからだ。
メモリなんて絶対に標準で足りるわけがない。
積めるだけ、積んでおけというのがOLD SCHOOLなPowerBookユーザーだったはずだ。
まして、今の筐体では、後からメモリを追加することはできない。
だから、後悔しないようにMacBook Air 2018でも、メモリは ちょい足しして16GBにあげておいた。
Appleの英断により、標準メモリが16GBに引き上げられたことは、抗争に終止符を打ち、地上に和平をもたらすだろう。
しかし、Apple Intelligenceが本格的に利用されるようになれば、また新たな火種が生まれるのかもしれないが…
動画をいじらない僕には、512GBのSSDは、soonerが大挙する以前のオクラホマのように広大だ。
もう、256GBのSSDは遅いという問題は解決されているようだから、その点だけで512GBを選ぶ必要はない。
僕の現在のストレージの使用状態を見ても、256GBで賄えそうだ。
だから、ここは保険として512GBをチョイスしたのだ。
Anyway、こうして本体は、カスタマイズの必要のない吊るしモデルを選択することができた。
70W USB-C電源アダプタ
選べる電源アダプタは、70W USB-C電源アダプタを選択した。
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デュアルって響きには惹かれたが、高速充電を優先させることにしたのだ。
今回、繋ぎっぱなしの運用は、できるだけ避けようと思ってる。
やっぱり、繋ぎっぱなしは、バッテリーに優しくないらしい。
以前は、映画やTVドラマで、ノートPCを電源アダプタなしで使っていると、そんなにバッテリー持たないよと突っ込んだものだが、時代は変わった。
何せ、こいつは18時間も稼働してくれる。
となれば、電源ケーブルから解放された、自由で本来の美しさを取り戻したカタチで使うことが可能なのだ。
それを味あわない手はない。
だから充電が必要な時に、チャッと高速で充電できるアダプターを選んだのだ。
そうすれば、ケーブルに繋がれる時間を最短にすることができる。
MagSafe充電のおかげでUSB 4ポートが、まるまる2つ使えることも大きい。
MacBook Air 2018では、充電用にひとつのポートが占められて、残りはひとつだけだった
まあ、あんまりつなげるものがない僕には、ひとつだけでもなんとかなっていたけれど…
心配していたサイズも、それほど大きくなかった。
30W USB-C電源アダプタと並べても違和感を感じない。
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さらに、512GBの保険をかけたおかげで、この電源アダプタのオプションは無料だ。
256GB モデルを選択すると、3,820円の有償オプションになる。
USキーボード
吊るしのモデルを買うのなら、onlineで頼まずとも、Apple Storeに飛び込めば、そのままお持ち帰りできるはずだ。
僕がわざわざ納期をかけてonlineで発注したのは、USキーボードを実装してもらう必要があったからだ。
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これはもう、僕にとってはカスタマイズというより標準構成と言っていい。
なにしろ、PowerBook時代から、わざわざ有償で買って換装してたくらいだから、その歴史は長い。
もともと、カッコ良さで選んだUSキーボードだけれど、かな入力をしない僕にとっては、余分な情報が省かれるスッキリとした実利をもたらしてくれている。
今回、ミッドナイトを選んだことで、キーボード周りは本当にミニマルにスッキリとした感覚がある。
バックライトMagic Keyboard
僕が、このM3 MacBook Airを触って最も衝撃だったのは、このキーボードだ。
劇的に打ちやすくなっている。
MacBook Airのキーボードを叩いていて、こんな心地よさを感じたの初めてじゃないだろうか。
なんていうか、ポクポクしていて指先に心地よいフィードバックがある感じ。
MacBook Air 2018では、文字通りペチペチだった。
技術仕様を見ると、このキーボードの正式名称は、バックライトMagic Keyboardと記されている。
確か4年ほど前に、悪名高いバタフライから、新しいシザー構造のキーボードに刷新するというニュースは目にしていた。
でも、どうせノートPCのキーボード、そんな劇的に変わらないでしょ?
そんなふうに受け流していた。
それが、こんなに劇的に進化しているなんて…
バタフライキーボードは、Appleが無償修理プログラムを実施するほど出来が悪かった。
僕のモデルも対象だったが、問題がなかったので放置していた。
ところが、最近は、チャタリングが頻繁に起きるようになっていた。
ペチペチ打っては訂正する、ペチペチ打っては訂正する。
その繰り返しに、僕のタイプミスまで加わって、文字通り地獄絵図。
フルハイトということでファンクションキーも当たり前の大きさになり、合わせてTouch IDも大きくなった。
それによって指を置くのも楽になり、レスポンスも速くなった。
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大袈裟に聞こえるかもしれないが、僕は、このキーボードを手に入れられただけでも、M3 MacBook Airを購入した甲斐があったと思う。
もし、外付けディスプレイを接続することになっても、クラムシェルにせずに、このキーボードを使いたい。
それこそ、ディスプレイ部分を取り除いたキーボード部分を販売してもいいんじゃないだろうか。
Touch IDとトラックパッドが、コンパクトに一体となったMagic Keyboard。
そこそこ需要は、ありそうだけど。
以前、ThinkPadが、そのような製品を販売してなかったっけか…
もちろんキレイで速い
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13インチMacBook Airと15インチMacBook Air – Apple(日本)
言うまでもなく、諸々がキレイで速い。
サウンドもクリア、ディスプレイもクリア。
何をするにしても、速い。
Intelベースの13倍も高速だっていうんだから、速くないわけがないよね。
なんていうかキビキビ動くっていう押し付けがましさではなく、スッ!スッ!と自然な速さを感じる。
老舗の仲居さんの仕事ぶりのように、いつの間にか最適な状態が自然に用意されているというか。
静かなファンレスの動作が、足音も立てずに素早く動く彼女たちを連想させるのか…
Wi-Fi 6Eの恩恵?
Wi-Fiのスピードが上がってる。
なんで?
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僕の家は、SoftBank 光のフツーの1Gbpsプラン。
7年前くらいに契約して、機器もナニも、そのまま何にもいじってない。
まして、Wi-Fi 6Eへの対応など一切していない。
それなのに計測してみると、これまでの倍近いスピードが出てる。
M3 MacBook Air単体がWi-Fi 6Eだからって、それだけでスピードが上がることがあるんだろうか?
そんなことある?
SoftBank 光のなんらかの改善が、たまたまタイミングよく重なっただけのことだろうか?
まったく解せない。
悪いことではないんだけどね…
3代目のMacBook Airだから
このM3 MacBook Airは、僕にとって3代目のMacBook Airということになる。
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2011、2018、そしてこの2024 M3。
奇しくも、僕のMacBook Airの所有シリアルにおいて、こいつは3番目のモデル。
そういう意味でもM3を手に入れられたことは、良いことだ。
まあ、これは、すぐにM4がリリースされた時に備えて、ショックを和らげるために事前に折り合いを用意してるだけかもしれないけれど…
M4のリリースを待っているあなた。
その選択は間違いじゃない。
M3より絶対にベターな点を持っているであろうM4モデルを待てるのなら、僕もそうしているだろう。
でも、後数ヶ月が待てなくて、今すぐMacBook Airが欲しい、手に入れる必要があるあなた。
今すぐ購入することは、決して悪い選択ではありませんよ。
それが後悔につながることがないと、僕は強い確信を持っています…
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