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NFL 2021 もっともQBの邪魔者だったパスラッシャーは?

Next Gen Statsは、NFL 2021シーズン、もっともQBの邪魔者となったパスラッシャーTOP 10を発表した。
AWSの機械学習に基づいて浮かび上がったNo. 1は意外なプレイヤーだった。

トレイ・ヘンドリクソン

見事、No. 1に輝いたのは、シンシナティ・ベンガルズのDE トレイ・ヘンドリクソン

鳴り物入りのFAとしてベンガルズに加入すると14サックを挙げて、フランチャイズの記録を更新。
しかし、印象的なのは、単なるサック数だけではない。

忘れられないのは、チーフスとのAFC Championship Gameだ。
このゲームでパトリック・マホームズ対策として、ベンガルズは8人によるパスカバーを多用した。
トレイ・ヘンドリクソンはDEとして、ある時はドロップしてパスカバーに回り、ある時は3人しかいないパスラッシャーの1人としてプレッシャーをかけ続けた。
ひとたびスクランブルすれば60ヤードも逃げ続けられるパトリック・マホームズを追いかけ続けた3メンは、2サックの成果に結びつけた。

Next Gen Statsの算出方法は?

SNSのTLを賑やかすのは、サック数ばかりだ。
しかし、Next Gen Statsは総合的に、この邪魔者達を評価した。

Disruptors are defined not just by sacks but plays in which they affect an opposing quarterback. NGS defines a hurry as an instance in which a defender gets within 1.5 yards of a quarterback at any moment between the snap and the release of a pass or a sack, and a pressure is when a defender is within 2 yards of the quarterback at the time he’s releasing a pass or within 1.5 yards of the QB at any point during the play. A sack is — well, you know what that is.I’m taking a closer look at QB pressures (QBP), QB pressure rate (QBP rate), hurries, sacks and turnovers caused by QB pressure (TO-QBP) to determine who was the best at disrupting quarterbacks in 2021.

情報源: Next Gen Stats’ top 10 disruptors of 2021: Aaron Donald, Micah Parsons ranked, but not No. 1

QBに与えたプレッシャー、投げ急ぎ、そしてサック。
これらを総合評価した上でのランクづけだ。
それぞれの項目でのNo. 1は別のプレイヤーだが、総合してトレイ・ヘンドリクソンがNo. 1になったのだ。
しかし何より、彼はターンオーバーに結びつくプレッシャーを与えた数がNo. 1。

ディフェンスが辛抱してゲームを作り、勝負所でボールを奪って100%キッカーのお膳立てをする。
そんな彼らの方程式の秘密の一端を垣間見たような気がする。

FA契約時に高額すぎると囁かれた彼の契約は、今ではバーゲンだったと評価が一変している。
2022年のシーズンは、ベンガルだけがNFL史上3番目のチームになれるチャンスを持っている。
スーパーボウルの敗者が翌年チャンピオンになるという、これまで2チームしか達成できていないチャンスを。
途中で寅年になった2021シーズンは、フランチャイズ史上最高の結果に並ぶことができた。
寅年で始まる2022シーズンは、過去最高を塗り替えることができるだろうか…

 

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