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NFL 2021 AFC Championship Game ベンガルズがチーフスを失速させた方法

ゲーム開始から順調に3TDをあげたカンザスシティ・チーフスの攻撃は、後半になると一気にスローダウンした。
なにしろ、後半、わずかFG一本だけに抑えられたのだ。
その原因をNext Gen Statsが解説している。

8人によるパスカバー

シンシナティ・ベンガルズのディフェンスは、8人によるパスカバーを今季最高の35%もコールした。
その35%もゲームを通じての数値であり、前半と後半を比較すると、そのコール率は24%から45%へと倍増している。

この動画を見ると、DEをドロップさせたベンガルズのディフェンスにマホームズが投げあぐねている姿がよくわかる。

How the Bengals Won the AFC Championship at Arrowhead | Baldy Breakdowns

投げあぐね、ようやく投じたパスも投げミス、そうして投げ込んだロングパスは、最悪のタイミングで網に掛かるという悪循環の極みとなってしまった。

2 high safetyとブリッツ「ゼロ」

今シーズンの前半、チーフスが、マホームズが苦しめられたのは、2 high safetyブリッツ「ゼロ」のディフェンスだった。
しかし、苦手なそのディフェンス克服したマホームズは、そのディフェンスを相手に他のQBの倍以上のEPAを稼ぐようになっていた。
もっともそれは、第5週の対戦でブリッツ「ゼロ」でチーフスを破り、NFLでもっともディープゾーンにパスを通させなかったバッファロー・ビルズを打ち倒したことでも明らかだった。

しかし、もう1枚がパスカバーに回ることによって、マホームズの生産性は、生産性と呼べるような数値ではなくなっていった。

3メンラッシュで2サック

もちろんこれはフロントだけの力ではなく、カバレッジとの合作によるものだが、それでも3メンラッシュで2サックをあげたフロントの粘り強さ。
60ヤードも逃げ回るマホームズをブロックを受けながら追い続けた彼らには脱帽ものだ。

「パスラッシュに一番必要なものは、意欲だ。」
ずっと昔に目にしたフレーズを、久しぶりに思い出させてくれたゲームだった。

前半最後のプレイが分かれ目だった

3TDは取られたものの、前半のベンガルズのディフェンスは悪くなかった。
チーフスの最大の持ち味である、爆発的なランアフターキャッチを許していなかったからだ。

ビルズとの対戦でも、チーフスはビルズが深めにアラインした2 high safetyにはパスをほとんど投げず、その手前で猛獣チーターにデリバリーすると、あとは爆発力に任せて一発に仕上げるというパターンが目についた。
ベンガルズのディフェンスは、それは許していなかった。
ラバーバンドは決して千切れることなく、しなやかに包み込んでいた。
そして、その強さを、収縮するラバーバンドの強靭さを見せつけたのが、前半最後のプレイだった。

前半ずっと辛抱強く対応してきたベンガルズのディフェンスが、最後に弾き飛ばして見せた。
振り返ってみれば、チーフスの最後のチャンスだったということになる。
このプレイでTDどころかFGさえも許さなかったことが、スコア的にみれば勝負の分かれ目だったということになる。

マンカバーで逆サイドからしっかりとモーションに対応し、猛獣チーターに1ヤードもYACの上積みを許さなかったCB イーライ・アップル。
彼は、DIVISIONAL ROUND のテネシー・タイタンズ戦でも、勝利を決定づけるインターセプトに結びつくパスカットを見せた。

Time to make a play

DIVISIONAL ROUND のOTでは、文字通りビルズに一度もボールを渡すことなく勝利したチーフス。
なんとかしなければ!という場面で飛び出したのが、このインターセプトだ。

DIVISIONAL ROUNDのタイタンズ戦では、一発目のインターセプトでプレイアクションパスが簡単にいかないことを見せつけたジェシー・ベイツ3世。
彼のパスカットは美しい。

こうして、タイタンズ戦のように、ピンチをそのままチャンスにひっくり返すという文字通りのターンオーバーを見せた彼ら。
勝負強さというものを数字で表すのなら、この数値がもっとも適切なのかもしれない。

勝率予測2.7%からのカムバック勝利は、Next Gen Stats史上3番目の大逆転劇だ。

ディフェンスが辛抱してゲームを作り、ジョー・ミクソンが時間をかけてディフェンスを解き、後半ゲインするようになる。
勝負所でボールを奪うディフェンスが、100%キッカーのお膳立てをする。
こんなカタチが、勝負強いベンガルズの勝ちパターンというところだろうか。
もちろん、ジャマール・チェイスへの対応を誤り、プレスをかけ忘れたときにはいつでも一発が生まれる怖さも含んでる。

31年ぶりにプレイオフの勝利を挙げたと思ったら、31年ぶりのスーパーボウルまで辿り着いた彼ら。
これまで2度の出場で、2度とも勝つことができなかった49ersは、敗退してしまった。
それに何より、ジョーという名前のQBは味方なのだ。
さらに、2022年は寅年だとくれば、はじめてのリングを手に入れられない理由は見つからない。
もちろん、辛抱強いディフェンスと、どんな時でもイージーにボールを失わないジョー・バロウあってのことだけどね

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