クリーブランド・ブラウンズもホワイトヘルメットを公開した。
オルタネートヘルメットという呼び名は、ふさわしくないかもしれない。
なぜなら、それこそがフランチャイズ発足時のヘルメットなのだから。
The White Helmets Are Back Baby!
スローバックというカジュアルな表現よりも、先祖返りという表現の方がしっくりくるだろう。
フランチャイズ発足時以来のホワイトヘルメットの復活なのだから。
オールホワイトのユニフォームと合わせた出で立ちは、ホワイトアウトというニックネームが与えられている。
お化けチームへの先祖返り?
NFLに対抗して作られたリーグ AAFCで1946年の創立から4年連続でチャンピオンに輝いた。
4年間の戦績は、47勝4敗3分と圧倒的なものだった。
そうして、1950年にリーグがNFLに合併されると、いきなり初年度にチャンピオンになるという離れ技をやってのけた。
1950
CLEVELAND BROWNS“The Browns, in their first season in the NFL, are NFL Champions.” – Kevin Clark
情報源: NFL 100 | NFL.com
チーム創設から10年連続でチャンピオンシップゲームに出場し、そのうち7回もチャンピオンに輝いている。
ロケットスタートどころではない、とんでもないお化けチームの誕生だった。
1954
CLEVELAND BROWNS“The first 10 years of existence, the Cleveland Browns get to the Championship game of their league, all 10 seasons.” – Peter King
情報源: NFL 100 | NFL.com
そんな頃のホワイトヘルメットを採用しようというのだ。
これはもうスローバックというより、一からやりおなすというマインドセットに最適だ。
本当の歴史を持っているチームは、ボルチモアでレイブンズと屋号を変えて絶賛営業中だ。
伽藍堂の、自らの歴史を作らなければならない2代目ブラウンズには、もってこいの選択だ。
なんならフルタイムでホワイトヘルメットを着用して、たまにオレンジヘルメットにスローバックするくらいのことをしてもいい。
白くて強いブラウンズ
僕が初めて知ったブラウンズは、白いユニフォームだった。
そして、強かった。
以前のブラウンズは、北部のチームで唯一、ホームでもホワイトジャージを着用するチームだった。
そう、オレンジの因縁を持つデンバー・ブロンコスとNFL100年の歴史に残る激戦を繰り広げていた頃だ。
1987 – Browns vs. Broncos
AFC CHAMPIONSHIP – “THE FUMBLE”“The more you throw at us, the harder we’re coming back.” – Patricia Heaton
情報源: NFL 100 | NFL.com
奇しくも、今シーズン、チーム史上初のホワイトヘルメットを着用することになったブロンコス。
さっそくTwitter上では、やり合っている。
しかも、ベンガルズにも呼びかけるというドロドロ模様だ。
@Browns unveil their alternate helmets! After months of hard designing work they finally have arrived pic.twitter.com/3XBBpPFSXq
— Broncos Hispano (@BroncosHispano) July 25, 2023
昨年いち早くホワイトヘルメットを採用し、戦績的にもひとつ上にいるベンガルズは、冷静に対応している。
でも高みの見物を決め込んでると、dawgの群れをけしかけられるぜ。
情報源: なぜクリーブランド・ブラウンズは犬のロゴを使うようになったのか? | ALOG
ブラウンズ vs ブロンコスの歴史に残る激戦を、また期待したいよね。
凍結されたライバル関係を復活させて欲しいものだ。
それに何より、まだブラウンズは、あの時の借りを返せていないよね…
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