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NFL 2023 ブロンコスのオルタネートヘルメットはスノーホワイト

デンバー・ブロンコスもオルタネートヘルメットを発表。
噂されていた通り、チーム史上初のオールホワイトのヘルメットの登場だ。
氷の王座を伴って発表されたのには、理由がある。
これは、スノーホワイトのヘルメットなのだ。

First look at the Broncos’ new ‘Snowcapped’ alternate helmet

雪を頂くロッキー山脈

巨大なロッキー山脈の最も標高の高い部分にコロラド州は存在する。
デンバーがマイルハイ・シティと呼ばれる所以だ。
このホワイトのヘルメットは、雪を頂いた山脈をリスペクトしている。

D-horse ロゴも復活

現在の「燃えるような目とたてがみを持つ強力な馬」ではなく、D-horseのロゴも復活している。
マスコットのMilesは、どんな感想を抱いているのだろうか…

このオールホワイトのヘルメットは、オールオレンジのユニフォームと合わせて着用される。
しかし、そもそも、なぜブロンコスはオレンジを採用するようになったのか?
チーム発足当時、彼らのチームカラーはブラウンとマスタードだったはずだ。

情報源: Denver Broncos Primary Logo – American Football League (AFL) – Chris Creamer’s Sports Logos Page – SportsLogos.Net

ブラウンズのオレンジ

ひとりのクリーブランド・ブラウンズのファンが、マイルハイをオレンジに染めたのだ。
なぜファンにそんな力があるかって?
何を隠そう、そのファンとは、1962年にGM兼ヘッドコーチに就任したジャック・フォークナーその人なのだ。
業者のミスで色味が変わってしまったものの、当初のオーダーは、ブラウンズそのままの、全く同じオレンジだった。

Broncos Team Historian Jim Saccomano looks back on history of the uniform colors for the Broncos and Browns.

情報源: Way Back When: Broncos, Browns share their true colors

そんなチーム同士が、3度もAFCチャンピオンシップで激突し、NFL100年の歴史に残る名勝負を繰り広げるなんて…
ジャック・フォークナーは、どれほどの感慨を持ってゲームを観戦していたことだろう。

1986 – Broncos vs. Browns
AFC CHAMPIONSHIP GAME – “THE DRIVE”

“It was the day Elway became Elway.” – Ed Werder

情報源: NFL 100 | NFL.com

だが、D-horseのロゴをつけたブロンコスは、一度もスーパーボウルで勝つことができなかった。
AFCチャンピオンシップで、あれほどの激戦をものにしながら…

劇的なユニフォーム効果

よくユニフォーム効果という言葉を耳にしたが、これほど劇的に、その恩恵を受けたチームはないだろう。
劇的に変わったユニフォームは、劇的に違う結果をもたらした。

そうして、「燃えるような目とたてがみを持つ強力な馬」をロゴにあしらったブロンコスは念願の#VLTを手にすると、一気に2連覇まで駆け抜けた。
もし、ジョン・エルウェイが引退していなければ、史上初の3連覇を成し遂げていただろうか。
NFL100年の中で、ベストチームの14位にランキングされている。

1998
DENVER BRONCOS

“We knew what the expectations were. We didn’t think about being the 14th best team of all time, that wasn’t our mind set.” – Shannon Sharpe

情報源: NFL 100 | NFL.com

現在のユニフォームになって以来、オレンジのユニフォームを着用した以外のスーパーボウルでは、全て勝利を収めている。
これは、いまだスーパーボウル出場すら叶わないブラウンズにかけられたオレンジの呪いなのだろうか。
今年、ブラウンズがホワイトヘルメットを復活させるというのも、リンクするものを感じて、その結末が興味深い。

昨シーズン、周囲の期待に、何より本人の期待に応えることができなかったラッセル・ウィルソン。
ウィスコンシン大学以来の白いヘルメットは、心機一転には、もってこいかもしれないね。
それに何より、今シーズンは、ショーン・ペイトンがサイドラインにいるのだ。

そういえば、オレンジのユニフォームを着用したブロンコスをスーパーボウルで破ったのはラッセル・ウィルソンだった。
そしてその時のQBは、ペイトン・マニングだった。

こうした符号がもたらす結末は、どんなものになるのだろう。
ブロンコスは、高い頂の王座にたどり着くことになるのだろうか…

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