モレスキンを使っていくことに覚悟を決めた僕は、せっかくならとパーソナライズすることにした。
モレスキンを喰らわばパーソナライズまで。
だがそれは極めてシンプルなもの。
端的に言えば、オリジナルのシリアルナンバーを入れてもらうことだ。

クラシック ノートブック ハードカバー レモングリーン | Moleskine
テキストをカスタマイズ

モノグラムでは英数3文字しか選択できないため、僕はテキストを選択。

テキストに加えてシンボルも入力。
2種類から選べるフォントでは、「サインペインター」を選択し、文字カラーはGOLDに。
完成した実物は、こんな感じに仕上がっている。

「1」は1冊目を表すシリアルナンバー。
ハートマークは、僕のパーソナルアイコンを簡略化したものとして入れてもらった。
真ん中のALOGとは、このブログのタイトル。
このブログは、一度URLを変更している。
正確に言えば、それは名前を捨てたと表現するべきなのだが。
僕の書いているものに意味なんてない。
それは、ただの積まれたログに過ぎない。
だから、この名前に落ち着いた。
人様の目に触れる可能性のあるブログがそうであるのだから、いっさい他人の目に触れることのない、このモレスキンが、ただのログ以上の意味を持つはずがない。
だから、この名前を記しておくことが相応しいはずだ。
アンプラグド・ブログを標榜しているこのブログだけれど、紙に書かれたそれはリアルにアンプラグドなものだ。
共に使う筆記具たち

なんだかんだで、今は、このセットに落ち着いた。
2本目を購入したサクラクラフトラボ005をメインに、マイルドライナーのグレーとゴールドで支える。
最初から色を決めて書きつけるという3色ボールペンHackが僕にはできなかった。
とりあえず黒で書きつけといて、後からマーキングする方がいい。
それにしたって、たいして重要なことは書かれていない僕のモレスキンには、マイルドライナーの控えめな色合いがしっくりくる。
そうして、手書きで日付を書く代わりに、この間手に入れたムーミン80周年の日付印を使用する。

ムーミン80周年 日付印 SISTERSとスタンプパッドを買ってしまった | ALOG
黄金比と呼ばれるサイズ感
なんだかんだで、ほぼ20年近くぶりに、僕はモレスキンとどっぷり付き合うことになる。
きっかけは、店頭で出会したK-Way Moleskineの忘れられない手触りのせいだ。
その布製カバーの気持ちよさにつられて衝動買いしてしまい、使い続けるうちに、その気持ちよさの理由が布製カバーだけではないことに気づいた。
黄金比と言われるモレスキン特有のサイズ感が、なんとも言えぬしっくり感を僕に与えてくれる。

A5サイズのロディアのプランナーと比べると、縦の長さは同じだが、横幅が2cmほど狭い。この、わずか2cmが、僕にコンパクトさを与えるのだ。
何もわかっていなかったあの頃は、紙質の悪さばかりに目がいって、随分とひどいことを言ったものだ。
黄金比のサイズというモレスキンしか持ち合わせていない最大の長所に気づきもせず…
20年の歳月を経て、僕も少しは大人になったはずだ。
今からでも、やり直せるだろうか…
趣味としての価格
これまでご無沙汰だった理由に、その価格がある。
ユビキタス・キャプチャーという名前をいいことに、ただの高級ラクガキとしてノートを書き潰していくだけの僕が、こんな高価なノートを使っていていいのかという、ちょっとした罪悪感をおぼえていたのだ。
測量野帳やツバメノートなんて、もっと安価で優秀なノートもあるじゃないかと。
だが、この間、ふと思ったのだ。
こう見えて僕には趣味がない。
ゴルフやら釣りやらの高価なギアを買うこともないし、夜の街で気疲れする上に原価から遥かにかけ離れた銘柄の酒の栓を開けなきゃならない責務も負っていない。
せいぜいが、このWordPressのサーバー代とドメインの費用。
そう、趣味がユビキタス・キャプチャーであると言ってしまえば、趣味に必要なお金と言ってしまえば、このモレスキンの価格だって決して高いとは言えないだろう。
であれば、この気持ちのよい黄金比のサイズ感を堪能することを優先したって、バチは当たらないはずだ。
うつり気な僕のことだから、このモレスキンのシリアルがどこまで続くのか、甚だ自信はないけれど、今は、このしっくり感に埋もれていたいと思うんだよね…
