ここんとこ、話題が再燃しているTwitterの青い認証バッジ。
なんとTumblrも青い認証バッジを導入することになった。
しかも、支払いは1回こっきり、マークは2個の大盤振る舞い。
それに何より、Tumblrによる認証は不要だ。
青いチェックマーク
認証プロセスのない、このバッジを、Tumblrでは青いチェックマークと呼んでいる。
金さえ払えばインターネット上の重要人物とみなされる認証バッジが手に入ることに、きっつい皮肉をお見舞いしているのだ。
さらにそれを無闇に欲しがる人たちにも…
そんな人たちへの朗報は、リアルなエナメルピンとステッカーの販売だ。
あなたもこれを目立つとこに身につけておけば、オンラインでなくっても、街中を歩いているだけで、インターネット上の重要人物だと、すぐに認めてもらえますよ。
インターネット黎明期の空気感
イーロン・マスクの買収で、何がどうなるやら全く先行きの見えないTwitter。
ここに来て見直されつつあるMastodonも、Vivaldiがインスタンスを立ち上げたことにより、よりユーザーの流入が加速するのかもしれない。
Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」を立ち上げました。ビッグテックの支配を受けない、信頼できるソーシャルネットワークへ踏み出そう!
情報源: Vivaldi Social – Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」 | Vivaldi Browser
サービス開始当時は、機能による差別化のあったSNSも、今ではすっかり横並び。
猿のように繰り返し動画にハマるうちに、あらゆる情報を根こそぎぶっこ抜いていくアレは論外ではあるが。
どのSocialに属するのかは、そこの空気感が決め手になると、最近つくづく思う。
僕が幸運だったのは、Tumblrの空気を発見できたこと。
そして、そのTumblrの買収がAutomatticのマット・マレンウェッグCEOによって行われたことだ。
良くも悪くも一から十まで自分色に染めようとするイーロン・マスクとは正反対に、彼はTumblrにいっさいの空気清浄機を発動させなかった。
ここにしか存在しないタテマエをとっぱらった自由な空気を、彼は守り続けている。
それは一度失ってしまえば、どれほどのメジャーアップデートを重ねても、2度とは手に入らないものだからだ。
だが、それでも、あの頃よりも規制は増えている。
その率直な理由を、マット・マレンウェッグは、オープンにしている。
That said, no modern internet service in 2022 can have the rules that Tumblr did in 2007. I am personally extremely libertarian in terms of what consenting adults should be able to share, and I agree with “go nuts, show nuts” in principle, but the casually porn-friendly era of the early internet is currently impossible. Here’s why:
そこにはクレジットカード会社、Apple、それを支える株主の意向とドロドロとしたものが絡み合っている。
頑張れ!Tumblr!なんてシンプルな世界ではないのだよ。
だが、それでもTumblrは前進を続けている。
彼らは、Tumblrがよりオープンになるための新しいガイドラインを発表した。
Today, we’re taking the next step: We now welcome a broader range of expression, creativity, and art on Tumblr, including content depicting the human form (yes, that includes the naked human form).
ビジネスの匂いにまみれたSNSでもなく、殺伐とした掲示板でもなく、それらが生まれる前にあったインターネット黎明期の空気感を唯一残す場所。
そうでなければ、ジョークというにはパンチの強すぎる青いチェックマークなんて、そうそうリリースできないよね。
Twitterは、もう何年も前から、当初の面影を失って、すっかり別人になっている。
気のいいおしゃべり相手は、意識の高い議論好きに変貌してしまった。
だから、今回の買収で何がどうなろうと、ぶっちゃけ僕はどうでもいい。
インターネット・カルチャーの匂いが残り、それを守り続けてくれるTumblrさえあれば、僕には充分なのだから…