可愛さを全面にアピールしているユニボール ワン P。
しかし、そのサイズは、僕に実用性を与えてくれる。
No No、小さいことじゃない。
そのずんぐりとした太い軸は、書き心地を一気に向上させる。
ユニボール ワン F
そもそも僕がユニボール ワン Fを衝動買いしたのは、僕の愛用するサクラクラフトラボ 005とおんなじ匂いがしたからだ。
ユニボール ワン Fを衝動買いしてしまったのは、僕の愛用するサクラクラフトラボ 005とおんなじ匂いがしたからだ。 いざ使ってみると、彼らはメーカーの垣根を飛び越えたカズンに違いないと確信する。 どちらも書き味は負けず劣らず。 陶器のようなサラサラとした手触りは、どちらも同様で、長時間使っていても心地いい。
情報源: ユニボール ワン Fはサクラクラフトラボ 005のカズン | ALOG
書き心地は悪くない。
しかし、トータルのバランスとしてはサクラクラフトラボ 005に軍配があがる。
値段も全然違うんだから、そりゃそうだよねと納得していた。
しかし、そのインクの気持ちよさは、インプレッシブだった。
ユニボール ワンのインク
三菱グループの総帥、三菱鉛筆が懇切丁寧に説明している通り、このインクの気持ちよさは、群を抜いている。
伸びやかな書き心地とともに、くっきりとした視認性。
だからといって、滲んだり裏抜けしたりすることは全くない。
新技術ビーズパック顔料を使用した新インクで、一層色濃い文字が書け、 記憶に残りやすい効果が実証されたゲルインクボールペン
僕が使用するのは、もっぱら、いんちきユビキタス・キャプチャーで、記憶に残すような効果は求めていない。
ただ、滑らかに気持ちよくキャプチャーできれば、それでいいのだ。
サクラクラフトラボ 005の弱点は、そのインクにある。
いいときは流れるように書けるのだけれど、時折、咳き込むように掠れることがある。
あれ?リフィルの替え時かなと思って確認してみると、まだ十分残っていたりする。
サクラクラフトラボ 005の軸のデザインと書き心地を気に入っている僕としては、ダブルネームのコラボ製品を出してもらうのが一番ありがたい。
だが、三菱グループの総帥に影響力のない僕に、それを叶える力はない。
というわけで、いつもの手段に頼ることにした。
ユニボール ワン Safari
もうジェットストリームの頃からだから、かれこれ10年くらいだろうか。
気に入った軸がなければ、LAMY safariのローラーボールの本体に頼るという手法。
ジェットストリームでやっていたように、LAMY safariのローラーボールの本体にエナージェルのインキを装着。 改造なしで簡単に使えるようになった。 ただし、課題点もある。
情報源: エナージェルはLAMY Safariに改造なしで使えるよ!ただし… | ALOG
結論から言えば、ユニボール ワンのインクも問題なくLAMY safariで使用できる。
書き心地も、悪くない。
そう、悪くないどまりなのだ。
エナージェルで試した時にも感じたが、いくらLAMY safariが万能だからって、いつでも満点の書き心地を与えてくれるわけでもない。
おそらく本来は、きちんとバランスが計算されたオリジナルのものこそベストのはずなのだ。
ユニボール ワン Pの太い軸
そうして僕は、あんまり期待することもなく、なんとなくユニボール ワン Pに手を出したのだ。
そして、それが大正解だった。
短いながらも書きやすい最適形状
”ぽてっところん”とした可愛らしさだけでなく、手に収まることでの書きやすさも追求した最適形状を目指しました。ノック部分は丸みがある広い面でノックしやすく、クリップは短い軸にぴったりの幅広/短寸形状を採用しています。また、金属製の口金(スタビライザー機構)を搭載。安定したなめらかな書き味を実現しています。替芯はuni-ball oneシリーズ共通のUMR-38S/UMR-05Sを搭載。自分好みの1本をぜひ探してみてください。
情報源: ユニボール ワン P|ボールペン|三菱鉛筆株式会社
僕が求めていたもののは、ただひとつ。
それは、太さ。
ご婦人よりも遥かに手の大きい僕には、この太さがしっくりくる。
そして、この短さも全く気にはならない。
逆に、この短さが手の中での収まりやすさを生んでいるのかもしれない。
こうして僕は、気持ちのいいユニボール ワンのインクを堪能できる軸に、ようやく出会うことができた。
かわいいカラバリが増えていくことで、ますます成人男性が手を出しにくくなっているのかもしれない。
しかし、太い軸のペンを探している大人の男にこそ手に取ってほしい。
大人のあなたなら、どんな色がついた相手でも、扱い慣れているでしょう?