手帳と文具 / ほぼ日手帳
「ほぼ日手帳」ダーシェンカ「日記のようなものとして」

日記のようなものとして「ほぼ日手帳」ダーシェンカ

2020年の手帳はもうすでに手に入れてしまっているというのに、年が明けてから、それでも!とほぼ日手帳を手に入れてしまったのには理由がある。
ダーシェンカの可愛さを、ジャケ買いでいいから手に入れておきたいという強い欲望があったのは否定しない。
ただもうひとつ、自分には「日記のようなもの」があったほうがいいと強く感じたからだ。

忘れたくない日を忘れたくない

iPhoneのDay Oneで、いんちきユビキタス・キャプチャーに勤しんでいる身としては、その使い勝手にとっても満足している。
肌身離さず持ち歩けて、いつでもメモを素早く取ることができ、画像も動画も音声もPDFもキャプチャーし、音声入力で文字起こしまでしてくれる。
自分史上最強のメモツールだ。
ただ、ユビキタスにキャプチャーしてくれるけれど、取ったら取りっぱなし。
振り返るということを、ほとんどしていない。
On This Dayという機能が、「あの日あなたはこう書いたよ」と教えてはくれるが、それは一年経ってからの今日まで待たなければならない。

一年のうち、ほんの数日、「忘れたくない日」というものに巡り会う。
それは、たいていささやかな喜びで、まあまあやってくる「忘れてしまいたい日」の強い苦みに簡単に吹き飛ばされてしまう。
だから、その日、その「忘れたくない日」を忘れないために、きちんと刻み込んでおく時間が必要だ。
そのために、その時間を取るためにも、「日記のようなもの」としての紙のものを開くという行為が必要に思えた。
さらに、その日を振り返るのならば、きちんと日付の入ったデイリーフォーマットのもののほうが使いやすい。
だから、今年、ほぼ日手帳オリジナルを手に入れることにした。

もっと言えば、まあまあやってくる「忘れてしまいたい日」も書き捨てて、折り合いをつけてしっかりと忘れてしまいたい。

それらのことができるのならば、それ以外のどちらでもない日は、空白でも構わない。

ジャケ買いする価値がある

チェコの作家カレル・チャペックが一匹の子犬のことを綴った本『ダーシェンカ、子犬の生活』。この本の表紙や挿絵をもとに、なんともほのぼのするかわいらしいカバーが生まれました。

情報源: カレル・チャペック / ダーシェンカ – 手帳ラインナップ – ほぼ日手帳 2020

手元で見てもダーシェンカはカワイイ。
ブルーグリーンの色も、光の当たり具合によってグリーンに見えたりブルーに見えたり変化に富んで面白い。
この色合いなら、マイアミ・ドルフィンズのファンが手に入れても満足するかもしれないね。

さらに帆布の手触りの良さが心地よく、モノとしての良さに相乗効果を生んでいる。
こう言ってはなんだけど、ほぼ日手帳を使わないという人でも、カバーだけでも手に入れておいてもいいんじゃないだろうか。

「ほぼ日手帳」ダーシェンカ「日記のようなものとして」2

トモエリバーの違い

最後に、ウラがとれていないので思い込みかもしれないけれど、オリジナルとweeksでは、ビミョーにトモエリバーに違いがあるような気がする。
紙質には、差して違いがないと思うけれど、その色味に違いあるような…
オリジナルのほうが白っぽく、weeksの方がクリーム色がかっている。
好みから言うとオリジナルのほうが好きだ。
weeksの方は、だいたい黒インクの万年筆で書かれる僕の悪筆と方眼が相まって、どんどん汚く見づらくなっていく。
weeksは、モノとして、あのパッケージが好きだっただけに、その点がとても残念だった。
ま、その大部分は、僕の悪筆が原因なのだけれど…
ただ、オリジナルのほうは、方眼自体がカラフルなせいか、長く見やすく感じる。
この感じだったら、もしほぼ日手帳自体を使わなくなっても、ダーシェンカのカバーにほぼ日の方眼ノートをあてがって使っていけるかもしれないね。

さて、新しいディケードの始まりである2020年。
今年が終わるころ、「忘れたくない日」は何ページになっているんだろうか…

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