僕にしては珍しく、2021年に使う手帳が最後の最後まで決まらなかった。
年の瀬のギリギリに出した答えは、「ほぼ日手帳」オリジナルの継続登板。
さらに、カバーはダーシェンカをそのまま使用するというもの。
あいまいな生活とあいまいな手帳
生活様式がはっきりしていれば、手帳に求めるものがはっきりしていれば、手帳を使うハックが確立していれば、現在の日本では自分にぴったりの手帳が見つかるはずだ。
オーダーメイドなんかしなくっても。
しかし、この僕においては、あいまいなままの生活。
手帳に何を求めているのかわからずじまい。
そして、何十年も使っているはずなのに、手帳を使うハックの蓄積は皆無に等しい。
ただ、それでもデジタルだけじゃ寂しいから、手書きを感じられる環境は欲しい。
そんな感じだから、毎年、手帳選びは苦労する。
だから最終的な強い動機はジャケ買いに落ち着くということになってしまう。
2020年のダーシェンカ
そんな僕でも見た瞬間に買おうと決めたのは久しぶりだった!
見た目も手触りも文句なし。
そして、2021年。
今のところ、ダーシェンカを超えるカバーは発表されていない。
それならば、このまま2年目に突入しようじゃないかと考えたのだ。
Meet again!で再販中
アーカイブの再販に早くもダーシェンカが加わっている。
チェコの作家カレル・チャペックが一匹の子犬のことを綴った本『ダーシェンカ、子犬の生活』。この本の表紙や挿絵をもとに、なんともほのぼのするかわいらしいカバーが生まれました。
情報源: カレル・チャペック / ダーシェンカ – 手帳ラインナップ – ほぼ日手帳 2021
もう一度同じものを買いなおそうかとも考えた。
たいしてアチコチ連れ回したわけじゃあないのに、うっすらと汚れてしまっているからだ。
でも、リニューアルして、汚れないようにカバーをかけてってのは、僕のスタイルではない。
それでは、帆布の手触りの良さを味わうことができなくなってしまう。
僕の1年なんて、たいしたことが発生しないままスッカスカに、しかしあっという間に終わってしまう。
こうして汚れていくことは、僕に唯一時間の経過を実感させてくれるものなのだ。
だから、今はエイジングを深めてみようぜ!という気分の中にいる。
こんなイースターエッグを見つけたのも、ずいぶん後のことだから愛着も強いんだよねぇ…
No Hackで使える1日1ページ
1日1ページというフォーマットは、実に良い!
No Hackで工夫もいらずに使えるからだ。
むろん、ハックの確立された皆様におかれましては、より深みのある使い方を堪能されているはずだ。
だが、そうではないThe rest of usの僕達も充分に楽しめる。
ただ、書いてしまえばいいのだから。
ウィークリーの手帳は、やっぱりルールやハックが確立していないとうまいこと使うことができない。
しかし、1日1ページのフォーマットなら、ただ書いてくだけで、それが積み重なって、使いこなしている気にさせてくれる。
小さな手帳を使いこなすオトナには、ずっと憧れを持ち続けているけれど、そのチームの入団テストには、どうやら僕は受かりそうにない。
気楽に、テキトーに、ただただ手書きという行為を味わうアマチュアのまんまで終わりそうだ。