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2022 Army-Navy Game 123年の歴史で初めてのオーバータイム

意外なことに123回目の対戦を迎えるライバル同士の対決は、陸軍士官学校 vs 海軍兵学校の一戦は、これまでオーバータイムを迎えたことがなかった。
123回目のArmy–Navy Gameは史上初の延長戦。
しかし、いったん延長となればダブルオーバータイムまでもつれてしまうのは、当然のことなのかもしれない。

自前のフライオーバー

独特の様式美を誇るゲームには、スペシャルな要素がふんだんに盛り込まれている。
何よりチームが自前のフライオーバーを持ち込むなんて、このゲーム以外には存在しない。

今年も海軍の主力であるF/A-18 スーパーホーネットと陸軍の顔であるブラックホークとアパッチが、違った趣でスタジアムを制圧するように飛来した。

第1機甲師団 vs NASA

今年のArmyは、アメリカ最初の機甲師団、第1機甲師団にインスパイアされたもの。

情報源: 2022 Army-Navy Game「 Armyのユニフォームはアメリカ最初の第1機甲師団」 | ALOG

このゲームのためだけに用意されたスペシャルユニフォームは、第1機甲師団 vs NASA。
戦車の泥ハネまでデザインされたアメリカ最初の機甲師団と、クリーンなNASAの宇宙飛行士仕様。

今年のNavyは、なんと、NASA 宇宙飛行士仕様。

情報源: 2022 Army-Navy Game「 NavyのユニフォームはNASA 宇宙飛行士仕様」 | ALOG

海軍兵学校が、どこよりも多くの宇宙飛行士を輩出していることから、今年はNASA仕様となったわけだが、その点は早速Armyからイジられている。

やっぱりカレッジフットボール

このスペシャルな対戦を、特殊なカリキュラムが組まれた学校同士の対戦を、カレッジフットボールと呼んでいいのかどうか、僕には戸惑いがあった。
なにしろ、昨今のカレッジフットボールのように、最先端のスキームを実行するような人材も得られず、流行りの転校とは一切無縁なのだから。
しかし、華やかなオフェンスを期待できないチームが、勝負所のディフェンスとスペシャルチームの活躍で勝利をもぎ取るなんて、本来のカレッジフットボールの醍醐味そのものだ。

Navyのアントン・ホール・ジュニアが73ヤードの独走TDをあげながら、オーバータイムでエンドゾーン目前でファンブルを喫してしまった。
泣き崩れる彼の姿は、プロが苦みに耐える姿とは、また違った趣がある。
救いは、彼が2年生だということだ。
やり返すチャンスが残された彼は、強烈なモチベーションを手に入れたことだろう。

一方で、勝利の喜びをガールフレンドと噛み締める姿もある。
この強烈なコントラストも、カレッジフットボールならではと言えるだろう。

こうしてSING SECONDは、2番目に校歌を歌う権利は、今年、Armyのものとなった。

通算成績は、これで62勝54敗7分と、以前としてNavyがリードを保っている。

 

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