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2023 Army-Navy Game 第3歩兵師団 vs 沈黙の艦隊

独特の様式美を放つ、陸軍士官学校と海軍兵学校の対戦。
今年で124回目の対戦となるArmy–Navy Gameが12月9日に開催される。
前も後もない、この相手にだけには絶対に勝たなければならないという、ここだけのゲーム。
その日だけ着用されるスペシャルなユニフォームが、今年も公開された。
今年は、第3歩兵師団 vs 沈黙の艦隊だ。

Army Football Uniform: 3rd Infantry Division

全身「タン」カラーが示す通り、これはイラクにおける第3歩兵師団の活躍に起因している。
Thunder Runと呼ばれる、迅速で長距離な装甲部隊の侵攻がイラクで行われて今年で20周年。

ウォルト・ディズニーのマスコット

情報源: Rock of the Marne

ヘルメットに配置された第3歩兵師団 のマスコットはRocky the Bulldog。
なんとこのマスコットは、1965年にウォルト・ディズニー自身によって作成されたものだ。

Navy Football Uniform: Silent Service

対するNavyは、Silent Service。
すなわち潜水艦乗りに敬意を表してデザインされている。
黒と見紛うほど濃いネイビーは、アンダーアーマーが持つ中で最も濃いエクリプス・ネイビー。

ハンドペイントのヘルメット

ここ数年、Navyのヘルメットは全てハンドペイントされている。
以前は、ひとつのヘルメットをペイントするのに3時間もかかったものもあったが、今回は、どうだっただろうか。

情報源: Honoring the Silent Service – Designed to honor the service and dedication of the U.S. Submarine Force, its families and supporting personnel.

広範囲のNavy

ここ数年のスペシャルユニフォームを振り返ってみると、海軍とは言いながら、Navyは実に広範囲をカバーしていることがよくわかる。
世界中に展開できる打撃群には空母がつきもの。
したがって艦載機であるF/A-18 スーパーホーネットがモチーフのものもあった。

情報源: 2021 Army-Navy Game スペシャルなユニフォームを公開 | ALOG

さらに、直接軍務とは関係ないが、最も宇宙飛行士を輩出していることからNASAバージョンまで。

情報源: 2022 Army-Navy Game「 NavyのユニフォームはNASA 宇宙飛行士仕様」 | ALOG

そうして今年は海に帰ってきたわけだが、そこは深海。
空母の下には必ず原子力潜水艦が潜んでいると言われるが、深海から上空まで、何だったら遙か成層圏を越えるところまでカバーしている。

部隊にスポットライトを当てるArmy

対してArmyは、ひとつひとつの部隊にスポットライトを当てている。

情報源: 2021 Army-Navy Game スペシャルなユニフォームを公開 | ALOG

歴史的な出来事に結びついている、その部隊の活躍は、普段なかなか詳らかにされることはない。
だからユニフォームの由来が語られるたび、歴史のひだのようなものが感じられるのだ。

情報源: 2022 Army-Navy Game「 Armyのユニフォームはアメリカ最初の第1機甲師団」 | ALOG

はじめてのオーバータイム

123回の対戦を数えながら、なんとオーバータイムに突入したのは、昨年が初めてのことだった。

 123回目のArmy–Navy Gameは史上初の延長戦。 しかし、いったん延長となればダブルオーバータイムまでもつれてしまうのは、当然のことなのかもしれない。

情報源: 2022 Army-Navy Game 123年の歴史で初めてのオーバータイム | ALOG

オーバータイムでエンドゾーン目前でファンブルを喫してしまったNavyのアントン・ホール・ジュニアが泣き崩れる姿が心に残った昨年のゲーム。
彼はまだ2年生だった。
今年は、どんな結末を迎えることになるのだろうか…

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