3日間に及ぶ長いNFL ドラフトの締めくくりに、257番目に最後に名前を呼ばれたのは、バッファロー大学 LB レッド・マードック!
去年、50周年を迎えたMr. Irrelevantに、また新たなクラブメンバーが加わることになった。
今年は、Mr. Irrelevantの映画が公開されることになっている。
最初にロースターに生き残ったMr. Irrelevantの実話が…
今年は、興味深いドラフトだった。
NAVYから、70年ぶりに二人同時に指名を受ける選手が誕生し、ドラフト外ではあるが、日本人キッカーが、文字通り足跡を残すチケットを手に入れたのだから…
レッド・マードック

The Denver Broncos make Red Murdock ‘Mr. Irrelevant’ with No. 257 and final pick in 2026 draft

Red Murdock NFL Combine and Draft Prospects | NFL.com
彼の詳細なレポートをGeminiに翻訳してもらった。
「フットボールの匂いを嗅ぎ分ける嗅覚と、それを証明する膨大な実績を兼ね備えたインサイド・ラインバッカー。コンタクトの瞬間も怯むことなく、そのフィジカルとタフネスで真っ向からぶつかっていく。ボールが向かってくれば、いつでも戦う準備はできている男だ。
一方で、ブロックをかわして外側へのランをサイドライン際で仕留めきるような、爆発的なスピード(クロージング・バースト)には欠ける。しかし、ひとたびポジションに入れば、その確実なタックルとストッピングパワーは安定している。
カバー(パス守備)においてはミスが目立ち、抜かれた後に追いつくリカバリー能力も物足りない。スピード不足ゆえにサードダウン(パスシチュエーション)での価値は低いかもしれないが、彼はとにかくタフで、泥臭くプレーを完遂する。スペシャルチームの中核を担う任務に、最も適した存在と言えるだろう。」
40ヤード走のタイムは、なんと4.79 秒。
指摘されているようにスピード不足は否めない。
しかも、より複雑化するであろうNFLのカバレッジにおいてミスが目立つということは、大きな弱点かもしれない。
しかし、彼は、17回のファンブルフォースをスタッツに残した。
それは、NCAAの新記録となるものだ。
さらに、過去3シーズンで39.5回のロスタックルも記録している。
ゴリゴリにインサイドに強い由緒正しきLBと言えるだろう。
もし、スプレッド全盛の現在ではなく、もうちょい前に生まれていたら、指名順位が上がっていたのかもしれない…
だが、スペシャルチームに残れるのなら、チャンスはある。
あの殿堂入りしたRB テレル・デービスだって、たった一回のタックルで、ハンドオフを受けるチケットをもぎ取ったのだ。
あの極東の、TOKYOで行われたプレシーズン最後のゲームでだ。
Terrell Davis’ breakout hit in Japan
MR. IRRELEVANT: THE JOHN TUGGLE STORY

Mr. Irrelevant: The John Tuggle Story | Paramount Pictures
そうして、スペシャルチームに活路を見出し、はじめてロースターに生き残ったMr. Irrelevantの実話が、映画となって公開される予定だ。

John Tuggle, a running back from University of California, Berkeley, was picked #335 by New York Giants. The consummate, courageous underdog, Tuggle was the first Mr. Irrelevant to survive training camp and make the team that picked him in the draft.
ジョン・タグルは、加入したその年にスペシャルチーム・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。
しかし、ニューヨーク・ジャイアンツが初めてスーパーボウルに勝った1986年に、癌で25歳という短い人生を閉じなければならなかった。
チームは、彼の背番号38をヘルメットに掲げてスーパーボウルを戦った。
安っぽいヒューマニズムじゃない。
彼は、尊敬を勝ち取っていたのだ。
しかも、あのビル・パーセルズからだ。
「私がこれまでの人生でコーチしてきた全ての選手たちの中で、ほんの数人だけ——ジョンもその一人だったが——目には見えない『何か』を備えた男たちがいた。」
The Irrelevant Giant: The story of John Tuggle
November 20, 1983
— Old Time Football 🏈 (@Ol_TimeFootball) April 15, 2026
John Tuggle ‘Mr. Irrelevant 1983’ scores his only career touchdown vs the #Eagles
He then makes a tackle on the ensuing kickoff #Giants pic.twitter.com/BTUsURJfrB
ふたりの海軍士官候補生
今年、70年ぶりのことが起きた。
NAVY、すなわち海軍兵学校から二人同時に指名を受ける選手が誕生したのだ。
それは、1956年のジョージ・ウェルシュとロン・ビーグル以来のこと。
二人のことは、よく覚えている。
それは、Army-Navy Gameでインプレッシブなプレイを見せていたからだ。

もう、驚くことはない。 126回目の陸軍士官学校 vs 海軍兵学校の一戦は、いつも通りのゲーム内容だった。 インチをめぐってボールは動かず、ヒットできないものは、指一本で絡みつく。
2025 Army-Navy Game 唯一のゲームである理由 | ALOG
ランドン・ロビンソン(DT)
シンシナティ・ベンガルズに指名されたランドン・ロビンソンは、オールアメリカンにも選出され、Navy史上初となるカンファレンスの最優秀守備選手賞(AAC)に輝いた実績の持ち主だ。
一昨年のArmy-Navy Gameで、まさかのフェイクパントでボールをキャリーして勝利を確定させた。
それを根に持ち続けていたArmyに、去年のゲームで執拗にチェックされていたのが印象深い。
イーライ・ハイデンライヒ(RB/WR)
ピッツバーグ出身の彼が、ピッツバーグで開催されたドラフトで、ピッツバーグ・スティーラーズから指名を受ける。
モーメント!という表現が適切なのだろうね、きっと…
背番号からもわかるように、クリスチャン・マキャフリーのようなバックフィールドのスイスアーミーナイフ。
昨年のゲームでは、ゴール前に攻め込みながらも、あわやのファンブルでチャンスを不意にしそうなったチームをリカバーでセーブし、見事、逆転のTDレセプションを挙げていた。
What an unbelieveable sequence of plays leading to a Navy touchdown. pic.twitter.com/Qn3Ii2lpII
— CBS Sports College Football 🏈 (@CBSSportsCFB) December 13, 2025
しかし、彼らの勤務形態はどうなるんだろう。
大先輩のナポレオン・マッカラムは、軍に勤務しながら、週末はNFLのフィールドに立っていた。
Xリーグが始まる前の東日本社会人リーグのように…
現在の仕組みをGeminiに解説してもらった。
現役任務は「延期」
結論から言うと、今回のロビンソンやハイデンライヒは、ナポレオンのような「完全な兼務(現役任務とプロ選手の並行)」にはなりません。
士官学校出身者のプロスポーツ挑戦に関するルールは、歴代政権(オバマ、トランプ、バイデン)の意向や議会でコロコロと変わってきたかなり複雑な歴史があるのですが、現在の基本的な仕組みは以下のようになっています。
現在の「プロ行き特例(Waiver)」の仕組み
- 現役任務の「延期」: ナポレオンのように現役任務とNFLを物理的に行き来するのではなく、国防長官からの特例承認(Waiver)を得ることで、卒業後の「現役としての服務義務」を一時的に延期できます。
- 予備役としての「広報活動」: プロでプレーしている間は予備役に編入され、実質的に「海軍の強力なリクルーター(広報塔)」としての役割を果たすことが求められます。NFLという巨大なステージで活躍すること自体が、軍への最大の貢献(PR)になるという合理的な判断ですね。
- 引退後の「義務の完遂」: これが一番のポイントです。NFLでのキャリアが終わった後、彼らはきっちりと残りの服務義務(通常は5年間)を果たさなければなりません。
つまり、彼らは「軍の任務を免除された」わけではなく、プロとしての華やかなキャリアを終えた後に、再び士官としての現実が待っているという非常に特殊な契約を背負ってフィールドに立つことになります。
The Tokyo Toeはドラフト外でレイダースへ
残念ながら指名を受けることはなかった。
しかし、われらが「The Tokyo Toe」こと松澤寛政が、ラズベガス・レイダースとドラフト外フリーエージェントとして契約することになった。
ちなみに彼のスカウティングレポートには、このように記されている。

Kansei Matsuzawa NFL Combine and Draft Prospects | NFL.com
松澤は、東京のステーキハウスのウェイターから、比較的短期間でNFLドラフト候補生へと這い上がってきた男だ。大半のキックにおいて、再現性の高いプロセスとスイングを遂行できる。しかし、爆発的な脚力には欠けており、現代NFLのスタンダードとなっている深い距離からのキックを蹴り込む能力はまだ証明されていない。NFLのロースター入りは厳しい道のり(ロングショット)となるだろうが、彼の持つその正確性は各チームの興味を惹きつけるはずだ。
強みとして
プレッシャーのかかるキックの場面でも、一切動じる様子を見せない。
シーズン開幕から25本連続でフィールドゴールを成功させ、FBS(カレッジ最高峰)タイ記録を樹立。
懸念は
NFLのキッカーに求められる「ディープボールの飛距離」が足りない可能性がある。
過去2シーズンで、50ヤード以上のキックはわずか2回(成功は1回)しか試みていない。
すべからく幸運を
まずは入り口に立つことが重要だとは言われるが、入り口の前に立ちっぱなしでいることと、実際にその中に入ることには雲泥の差がある。
彼らは、実際に入り口を開いた。
全体1位指名だろうが、ビリッケツだろうが、はたまたドラフトに漏れての契約なのか、それはもう、どうでもいいことだ。
入ってしまえば関係ない。
マイク・シャナハンは、RBとSは、実際のゲームでプレイさせてみないと、本当の実力はわからないと言っている。
だが、すべからく、すべてのポジションがそうなのだろうと、僕は思う。
君たちは、背番号をもらいスタジアムに入る権利は与えられた。
この先、サイドラインを飛び越えて、フィールドに足を踏み入れることができるのか。
そこで、テレル・デービスのように、一瞬のインパクトを残すことができるのか…
すべからく幸運を祈ります。
だから、どうか、存分に…
