日本じゃ滅多にお目にかかれないフライオーバー!
それを、あのブルーインパルスが、この東京でやってくれるっていうニュースには、久しぶりの明るい響きがあった。
なんせ、ニュースのヘッドラインは感染者数のカウントばかりで、あのシーベルトといういまだによくわからない数値が、ただ深刻に読み上げられていた頃のことをよく思い出していたからだ。
ただ、これは医療従事者の皆様方に向けられたもの。
ステイホームでぬくぬくしていた僕らのためじゃない。
医療従事者の皆様、本当におつかれさまでございます。
しかも、結果的に僕らもフライオーバーを楽しめるというおこぼれにあずかる事ができました。
ただ、そうした労いが必要な人たちは他にもいる。
FRONTLINE WORKERSの皆様だ。
おそらく満足な対策が打てないままラインを止めるわけにもいかず生活必需品を製造してくれた人たち、それを店先で販売してくれた人たち、物流を完結させるために走ってくれた宅配の人たち。
想像力が極めて貧しい僕にはわからない、もっとたくさんのシゴトの人が、現場で支えてくれた人たちがいるはずだ。
時に神様の仮面をかぶった悪魔のような「お客様」という生き物に罵詈雑言を浴びせられながら、現場で頑張ってくれるあなたにも、本当におつかれさまでございますと伝えたい。
そんな現場で頑張るあなたには、空を見上げてる余裕なんてなかったもしれないけれど…
MAKE IT BLUE
情弱な僕はよく知らなかったのだけれど、イギリスを発祥とする運動らしい。
Makeitblueは新型コロナウイルスによるパンデミックで仕事が停止状態にあるイギリスのエンターテインメントおよびイベント業界の仲間達が集まり結成されました。医療関係者を象徴する”青”を個人個人が様々な方法で創造、表現することで医療現場の最前線で闘っている方々に感謝の意を伝える運動ですLight it blueはMake it blueの表現の一環で、毎週木曜20時に街に青の明かりを照らして感謝の意を伝えようと3月26日にロンドンからスタートし、その後イギリス全土に広まり、先週はヨーロッパ各国、アメリカ、アジア諸国と世界的なムーブメントになっています。
情報源: 医療従事者への感謝を込めて。LIGHT IT BLUE、日本でもいよいよ発足|MAKE IT BLUE JAPAN実行委員会のプレスリリース
NFLでスタジアムが、どんどん青く染まっていったのは、こういうわけなんだとようやく理解する事ができた。
ブルーインパルスという名をもともと持っている彼らが青空のもとでフライオーバーなんて、ライトアップなんか不要の、まさしくMAKE IT BLUE!とひとり納得してしまった。
ニューヨークでもフライオーバー
ニューヨークでも1ヶ月ほど前にフライオーバーが行われた。
OPERATION AMERICA STRONGなんて名前を聞くと、また大袈裟なと言われるかもしれないが、これは大袈裟な名前をつけていい!
だってアメリカ海軍のブルーエンジェルスとアメリカ空軍のサンダーバーズが合同で飛ぶなんて聞いた事がない。
これは、フライオーバーに慣れているアメリカ人の皆様におかれましても、相当盛り上がったんじゃないだろうか。
イギリスから始まったMAKE IT BLUE、そしてニューヨークでも行われたフライオーバー。
こうして広がっていくのは、いいことだよね。
SNSに疲れた僕らは、こうして中傷や憎悪以外のものが広がっていくのを見たいよね。
最後に、みなさん、素敵な写真や動画を上げてくれているけれど、僕のNo. 1はこれ。
誰がなんと言おうと…
大好きな音のするブルーオモチャを持参して重ねてみた! #ブルーインパルス #みてくれ太郎 #医療従事者等の皆様に敬意と感謝 pic.twitter.com/Nc932JRZ6S
— tosshiy (@tosshiy3) May 29, 2020