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ラグビーワールドカップ2019 日本対スコットランド戦を振り返るエピックな動画と予想外のコト

あのスコットランド戦を振り返る動画が公開されている。
それは単にフィールドの状況だけをまとめたハイライトフィルムと呼ばれる類のものではない。
観客席で、あるいはテレビの前で固唾を呑んで見つめる僕やあなたのような人たちの表情が「つぶさに」に織り込まれたエピックなものだ。
彼らは、その目でGAMBATTE(頑張って)と祈りを捧げているように見える。

予想内のコトと予想外のコト

日本が先制されるのは予想内だった。
これまでもブレイブ・ブロッサムズは、先制されながら食らいついていき、光速で振り回された相手が疲れた終盤にひっくり返すというスタイルだったからだ。
だから、スコットランドは、そのペースに付き合わないように前半に畳み掛けるはずだ。
そのためには、あの得意なキックパスでシャラっとトライを積み重ねていくのが一番効率がいい。
それが決まり続けるようだと日本のペースでは追いつけなくなってしまい、スコア的には大敗もあるかもしれないと。
ところが、仕掛けようとしたキックパスをブロックしたり、SOの田村がタッチライン側でカバーしていたりと、その対策は十分に見えた。
そして、以後、スコットランドはキックパスというオプションをあきらめてしまった。

予想外だったのは、日本が立て続けにトライをあげてリードを奪ってしまったことだ。
しかも、WTB福岡のボールをギッて独走というアメリカンフットボールのプロボウラーのDBがやりそうな個人技と言っていいオマケまでつけてだ。
フツーの相手ならばうまい展開だと喜べるはずだ。
しかし、相手はあの五カ国のうちのひとつなのだ。
そのプライドに火をつけるという着火剤、つまり、全くの逆効果にしか思えなかった。
それは後半、消耗激しく衰えるはずの体力にエキストラのエナジーが注入されることを意味しており、自慢の体力勝負でも五分以上になってしまう。
勝負事では、勝ちたいという願いより、負けてたまるかの意地の方が往々にして勝る。
いかに日本が評判が高かろうが、実力を身につけていようが、格付けはまだまだスコットランド が負けていい相手にはなっていない。
うっかり大量リードを奪ってしまったばっかりに、後半はティア1の意地をまるごと浴びる事になる。
開き直ったスコットランドが一気にメンバーチェンジすると、オープンアップした展開に分断されたディフェンスラインは孤立し、得意のダブルタックルができないまま弾き飛ばされてしまった。

しのぎ続ける展開に、分単位で時計に目をやってばかりいた。
この展開における激闘は、またもブレイブ・ブロッサムズを成長させただろう。
本番でのティア1の加速度のついた追い上げる底力を跳ね返したという意味で。
結果的には、WTB福岡のあげた4本目のトライに重要な意味があった。
日本がボーナスポイントを獲得したことで、スコットランドも最低でも4トライを上げて勝たなければならくなったのだから。
そして、あそこから本当にあと一歩までにじり寄ってきたスコットランドはさすがだった。

南アフリカ戦は

ただ、この先は、ボーナスポイントも何も関係ないノックアウトステージ。
一点差でも相手を上回ることが出来さえすればいい。
相手は、ワールドカップの借りを、その舞台で返すことに燃えているであろう南アフリカだ。
しかも、彼らは高まる日本の評価によりいっそう警戒心を高めているだろう。
経験豊富でフィジカルに優れた誇り高き彼らが、リベンジというプラスアルファのエナジータンクを積み込んでやってくる。
もし、スコットランド 戦の終盤で見せたような、ささやかなミスを犯したら、それは必ず勝敗を分けることになるはずだ。
奇しくも試合当日は、平尾誠二の命日にあたる。
だから、その試合の結果は、必ず日本ラグビーに活きるものとなるはずだ。
いや、勝敗はおいといて。
それが苦すぎる良薬なのか、これ以上ない歓喜なのかは全く見当もつかない。
ただ、見守る僕らは、いずれの結果にせよ、それを静かに受け容れる覚悟はもう出来ている。

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