独白
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居心地のいい店に出会したとき、あなたならどうする?

居心地のいい店に出会したとき、あなたならどうするだろう?
そのとき、人は、どう振る舞うべきなのだろう。
インターネット Eraの「なう」に置いて、どう振る舞うかの選択肢は、手に余るほど存在する。

居心地のいい喫茶店

こじんまりとした店内に流れるのは、配信されているプレイリストなんかじゃない。
ナポリタンも珈琲も、特筆する必要のない当たり前の普通の美味さがある。

誰もマルチの勧誘をしておらず、商談前後の会社員が反省や準備をしているわけでもない。
これ見よがしに広げたラップトップの、薄いキーボードをペチペチ叩くものは皆無だ。
そこでは、カップルや知り合いが、カタカナの少ない、他愛のないおしゃべりをしている。
ひとりのものは、ぼんやり宙を眺め、あるいはタバコを吸っている。
そう、ここは普通にタバコが吸える喫煙目的店なのだ。

隠れ家なんて呼び方は、三流芸能人くさい。
かといってサードプレイスなんて言葉を使うには、僕の意識は低すぎる。

フレンドリー過ぎない、適度な距離感の接客に不足はなく、それが居心地の良さを加速する。
決してカフェなんかとは呼ばせない、居心地のいい喫茶店。

インターネット Era

その店を応援したいなら、ただ黙って通って金を落とせばいい。
そして、以前なら、気の合う友人に、いい店見つけたんだよと勧めるくらいの選択肢しかなかった。
だが、インターネット Eraになり、さらにソーシャルな第二世代に突入すると、そのアクションの選択肢は一気に広がる。

最初は無邪気なシェアだった。
だが、インフルエンサーなんて人種が登場すると、そのシェアは一気に生臭くなる。
僕もYouTuberだったなら、カメラを持ち込んで、がんがんテロップを貼り付けていただろうか。
いや、それこそブロガーなんだから、お得意のH1タグで、「最高すぎる喫茶店ベスト3 第1位は?」なんて見出しの記事を書けばいい。
それに気乗りしないのは、僕がブロガーという人種じゃないからなのだろう。
このブログを書いているから、役割としてのブロガーを名乗っているだけのこと…

その店に潤って欲しいから、誇大でもいいから宣伝してあげたい気持ちもある。
しかし、だからといって繁盛し過ぎてしまうと、居心地の良さも失われてしまう。
一体どうしたものだろう?

お前にそんな影響力があるわけないだろうと内なる声が鼻で笑ってる。
そうだ、それは全くその通り。
僕がH1タグを使って全力で見出しをつけたって、あらん限りのソーシャルパワーを発揮したって、アメンボの撫でるような波紋すら起こせない。
だから、ここにリンクを置いておこう。

喫茶 ノワール

何かの拍子にこの記事に辿り着いたあなた、いいお店ですよ。

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